ブックタイトルTSUMURA_CSR_2013

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TSUMURA_CSR_2013

漢方医学の確立に向けた取り組み全国80の大学医学部・医科大学における漢方医学に関する講義履修の必修化、漢方医学の教育ができる講師を育成するプログラムの実施、大学病院における臨床実習を目的とした漢方外来※の設置に対する支援活動を継続してきました。その結果、2004年度には全国80の大学医学部・医科大学のすべてにおいて、漢方医学教育が実施されるようになり、現在では、ほとんどの大学で8コマ以上の漢方医学教育が必修で講義され、漢方外来が設置されるようになりました。このように大学における漢方医学を取り巻く環境は、年を重ねるにつれ、定着してきています。今後、より多くの医師に漢方を治療に取り入れていただくためには、まずは医学生の時期に、教育カリキュラムに組み込まれた漢方医学を講義(座学)と臨床実習(実学)で学んでいただくことが必要です。加えて、卒業後の2年間は、医師免許を取得した研修医として、臨床研修指定病院※における漢方の臨床を習得する機会を増やすことが必要と考えています。さらに、医師となった後も継続的に漢方セミナーや説明会で、漢方に関する知識を広げていただく機会を提供しています。このように、卒前・卒直後・卒後の一貫した漢方医学教育の充実・定着・発展への継続的な支援が、当社の実施すべき重要な活動となります。※漢方外来:漢方医学的な診察・治療を行う漢方専門の外来※臨床研修指定病院:大学医学部・医科大学を卒業し、医師免許を取得した医師(研修医)が卒業後2年間、基本的な手技、知識(初期研修)を身に付けるために籍を置く病院大学医学部・医科大学における「漢方医学教育」支援1997年度から全国80の大学医学部・医科大学で漢方医学教育の実態把握に努め、カリキュラムに組み込まれるよう情報提供を重ねた結果、漢方医学教育をカリキュラムに組み込む大学が徐々に増えてきましたが、導入した大学は半数にも満たない状況でした。その後、大学医学教育の大きな転機となったのが、2001年3月に文部科学省が発表した「医学教育モデル・コア・カリキュラム」です。この医学教育モデル・コア・カリキュラムに「和漢薬を概説できる」が定められたことで、当社は大学医学部・医科大学における漢方医学教育の導入支援へ向けた3つの目標を掲げました。?卒前漢方医学教育の8コマ以上の必修化?大学病院本院に漢方外来の設置?学内教官育成システムの構築(学内で漢方を教える教官の育成)この目標達成に向け、全国80の大学医学部・医科大学に情報提供活動を行ってきました。さらに、漢方医学教育活動を支援するため、全国80の大学医学部・医科大学のカリキュラムの責任者や実際に漢方を教えている教官などを対象に、全国の漢方医学教育の状況等を情報発信する「KAMPOMEDICAL SYMPOSIUM」を2001年から毎年開催しており、2013年は760名超の方々が参加されました。Ⅰ活動の原点ツムラ医療用漢方製剤は、1976年に医療用医薬品として厚生省(当時)から承認を受け薬価基準に収載され、健康保険適用になりました。当初33処方が健康保険適用となり、段階的に健康保険適用処方数が増え、1987年に129処方となり現在に至っています。健康保険適用以降、医療用漢方製剤の売上高は着実に伸長し、1991年度には約1,000億円にまで達しました。そのような中、当時の主力製品でショウサイコトウあり年間売上高が約300億円であった「小柴胡湯」に副作用の問題が発生し、漢方製剤の安全性について不安視する声が広がり、医療用漢方製剤全体の売上が低迷していきました。この背景としては、医療現場において、漢方製剤に副作用のあることが十分に認識されていなかったこと等が考えられます。つまり、漢方製剤の普及が進む一方で、漢方医学的な診断や漢方製剤の有効性や安全性を含めた漢方医学そのものの普及が医療現場や国民の皆様に十分に浸透していなかったことが一因でした。そこで、1997年度から「漢方医学の普及」※を目標として、さまざまな施策を実行してきました。※「漢方医学の普及」という目標は、各施策のその後の進捗をふまえ、2005年度に「漢方医学の確立」となりました27コーポレートレポート2013