ブックタイトルTSUMURA_CSR_2013

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TSUMURA_CSR_2013

生物多様性への配慮恵み豊かな生態系を次世代に引き継いでいくために、生物多様性への配慮を環境基本方針に示し、「希少種の保全・栽培化」「遺伝資源の保全」など、さまざまな活動を通じて取り組んでいます。ツムラと生物多様性自然の恵みである生薬を原料とした漢方製剤の製造・販売を事業としており、自然の恵みによって成り立つ事業だからこそ、責任をもって自然と共生するために必要な循環の仕組みと、生物多様性への配慮が必要であると考えています。環境基本方針の「自然の恵みを将来にわたって享受していくため、生物多様性の保全に配慮した取り組みを行います」に従って、生薬生産地の生物多様性の保全と、持続可能な生薬採取を実現するため、漢方薬の原料となる野生生薬の栽培化や保護育成に取り組んでいます。生薬生産地の生物多様性除草剤や殺虫剤などの農薬に頼る現代の農業は、環境に対する負荷が大きいといわれていることから、生薬の栽培に際して、農薬使用に配慮しています。例えば、環境負荷の軽減のため、農薬の使用量が最低限になるように指導しています。また、近隣の生物への影響が懸念されるため、農薬が飛散しないように細心の注意を払うなど、その種類や使い方を規定し、環境に配慮した管理を行っています。このような取り組みが地域の豊かな生態系を守り育むことにつながると考えています。栽培化研究と実践薬用植物の野生資源量は世界的に減少傾向にあり、多くの植物種の絶滅が危惧されています。生薬生産地の生物多様性の保全と、持続可能な生薬採取を実現するため、乱獲による生態系破壊を避けるとともに、野生生薬の栽培化や保護育成に取り組んでいます。現在、中国では中国医薬保健品股?有限公司や関連する研究機関と野生品の栽培化に関する共同研究を実施しています。国内では野生生薬の栽培化研究のほかに、北海道を中心に生薬の収量向上や品質の安定化のための研究を行っています。栽培研究の結果、生薬の栽培化が進み、野生品のみに依存する生薬は少なくなってきました。栽培化を推進することで、安全な生薬を安定して確保することができます。また、野生生薬の栽培化を推進することで、希少な種の保全など生薬資源の保護や環境保全にもつながります。遺伝資源の保全に向けて栽培の前段階では生薬の自生地の調査と種の同定を行ってきました。絶滅危惧種を含む野生植物の調査・研究にかかわる国際的学術雑誌「植物研究雑誌」を80年間以上刊行し、漢方薬の基本となる薬用植物の遺伝子把握に長年取り組んできました。野生植物は、外部形態、含有成分、病虫害への抵抗性など、さまざまな形質において個体変異を有する集団からなります。こうした個体変異は、遺伝子レベルでの多様性を反映したものです。生薬の中には、野生植物の採取に依存しているものがあり、これらの遺伝子の多様性を保全し、持続的な利用を図ることが重要な課題です。ダイオウ栽培大黄(中国)ダイオウ野生大黄(中国)53コーポレートレポート2013