ブックタイトルツムラグループ コーポレートレポート 2014

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ツムラグループ コーポレートレポート 2014

漢方・生薬事業医師への情報提供活動(MR活動) 「漢方医学の普及」を目標に活動を開始した当時、西洋医学が主体で漢方製剤を使用している医師に処方理由を質問したところ、「西洋薬で治療がうまくいかない疾患に効果を発揮したから」という回答がほとんどでした。そこで当社は、漢方製剤を使用していない医師に関心の有無を調査し、関心があると回答した医師に対して重点的に情報提供活動を行いました。その際、漢方の難しい用語は用いず、西洋薬で効果が出にくく、漢方製剤で比較的短期間に著効例を経験しやすい処方を中心に紹介しました。有効性に疑問を抱く医師には、複数の処方で効果を経験していただくことで関心を高めていただき、その後は漢方医学的な診断や処方の使い分けなども理解していただくように努めました。 学生時代に漢方医学を学ぶ機会がなかった医師などを対象に、漢方医学を段階的に学ぶ場として「入門セミナー」や「ステップアップセミナー」を開催しています。これらのセミナーは、漢方医学を体系的に学ぶ場であるとともに、医師同士の熱心な議論の場にもなっています。また、漢方製剤は女性特有の疾患にも広く期待が寄せられており、女性専門外来を担当している女性医師を対象としたセミナーも開催しています。 近年、薬剤師・看護師などそれぞれの医療職種が役割分担を見直し、個々の専門性を高め、その上で幅広く連携したチーム医療がますます重要になってきています。そのような中で、薬剤師が漢方薬の情報を求めるニーズは年々高まり、看護師系教員への意識調査では90%近くが「看護系学生には漢方教育が必要だ」と答えるなど、薬剤師・看護師への情報提供の必要性が高まっています。そこで、薬学系・看護系学会での「漢方ランチョンセミナー」や、薬剤師・看護師のための「漢方医学セミナー」を通じて、継続的な情報提供活動を行っています。漢方製剤に関心を持っていただくために医療従事者への情報提供活動※ 実売:医薬代理店から医療機関への販売をあらわすⅠ 活 動 の 原 点 当社の医療用漢方製剤は、1976年に33処方が薬価収載されました。その後、段階的に収載数が増え1987年に129処方となり、1991年度には売上が約1,000億円に達するなど着実に伸長しました。そのような中、主力品で年間売上約300億円の小ショウサイコトウ柴胡湯に副作用問題が発生。安全性を不安視する声が広がり、漢方製剤全体の売上が低迷しました。この背景として、漢方製剤にも副作用はあるということが、医療現場で十分に認識されていなかったことなどが考えられます。普及が進む一方で、漢方医学的な診断や有効性・安全性を含めた漢方医学そのものが、医療現場や国民の皆様に十分に浸透していなかったことが一因でした。その後、それまでの営業方針を大きく転換し「漢方医学の確立」「育薬」をスタートさせるなど、さまざまな施策を実行してきました。1,8001,7001,6001,5001,4001,3001,2001,1001,00090080070060001996741(万本)1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013(年度)1,7952004年度エビデンスの確立を目指した「育薬」をスタート1997年度「漢方医学の普及」を目標にさまざまな施策を開始2005年度「漢方医学の確立」に目標を変更2004年度すべての大学医学部・医科大学で漢方医学教育が実施される育薬の推進漢方医学の確立■医療用漢方製剤129処方の実績推移(実売※・数量伸び)コーポレートレポート 2014漢方とはツムラCSR 漢方・生薬事業理念に基づく経営財務資本政策人的資本政策環境資本政策コーポレート・ガバナンス