ブックタイトルツムラグループ コーポレートレポート 2014

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ツムラグループ コーポレートレポート 2014

 栽培の前段階では生薬の自生地の調査と種の同定を行ってきました。絶滅危惧種を含む野生植物の調査・研究にかかわる国際的学術雑誌「植物研究雑誌」を80年間以上刊行し、漢方薬の基本となる薬用植物の遺伝子把握に長年取り組んできました。 野生植物は、外部形態、含有成分、病虫害への抵抗性など、さまざまな形質において個体変異を有する集団からなります。こうした個体変異は、遺伝子レベルでの多様性を反映したものです。 野生植物の遺伝子の多様性を保全し、持続的な利用を図ることが重要な課題です。遺伝資源の保全に向けて野生生薬の栽培研究 漢方薬の安定供給において、野生生薬の栽培研究は原料生薬を持続的に供給するために重要な課題です。その生育、収量、品質は、産地の気候、土壌、栽培年数、収穫時期などの環境要因や遺伝的な要因、収穫後の乾燥・加工条件などによって影響されることが知られています。野生生薬の栽培化によってこれらの条件が変化することから、栽培研究と品質研究を両輪とする生薬研究に取り組んでいます。生薬の品質は日本薬局方、日本薬局方外生薬規格等の規格に適合しなければ漢方薬の原料生薬として使用することができません。そのため、外部形態的特徴・遺伝子鑑定技術に関する研究を行い、これらに基づいて正しい基原の薬用植物を用いて栽培研究を進めています。 栽培研究において生産性を高めることも重要な課題であり、機械化による大規模栽培技術の導入や栽培技術の改良研究を行っています。優良品種育成、採種技術の改良による発芽・生育の均一化も必要です。当社では、これらの研究によって品質の安定化を目指しています。また、除草の効率化、病虫害の防除を行うために、最低限の農薬の使用は必要となります。このため、薬用植物に対する薬害、有効性、農薬の残留性などの面から最適な農薬の選択に関する研究に取り組んでいます。この研究結果を踏まえて、国内においては関係研究機関等と協力して農薬取締法に基づく農薬登録を進めています。 甘カンゾウ草は、約7割の漢方製剤に配合されている重要な生薬であり、そのほとんどは中国北部の乾燥地帯に自生する野生品に依存してきましたが、中国医薬保健品股?有限公司(現:中国医薬健康産業股?有限公司)、北京中医薬大学との共同研究を通じて栽培化に成功しました。現在も中国医薬健康産業股?有限公司と協力して栽培研究を継続し、品質の安定化、収量の向上、栽培技術の改良などの検討を行っています。甘草栽培地(中国)大ダイオウ黄栽培地(中国)人参栽培地(中国)コーポレートレポート 2014