ツムラグループ コーポレートレポート 2015
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農業生産法人化2014年12月、夕張ツムラは生薬事業の基盤の強化を目的として、農業生産法人※に移行しました。生薬の品質・価格の安定化、生産効率化を図るため、自社管理圃場の拡大を進めています。滝川農場の面積を現在の60haから将来的には約150haへ拡大して、機械化による大規模栽培を進めていきます。また、試験栽培を通じた栽培技術の確立、薬用作物栽培で使用する農機の開発や農薬の適用拡大など、栽培の効率化と省力化を積極的に進めています。さらに道内契約栽培団体・農家への支援や栽培技術指導など連携を強化することで、道内における生薬生産の拡大につなげていきます。※ 農業生産法人:農地法に規定された一定の要件の下、法人形態によって農業を営む法人の総称。農業経営を行う上で制度上のさまざまなメリットを享受することができる。夕張ツムラは2010年4月に農業生産法人「てみるファーム※」と生薬栽培に関する委託契約を締結し、障がい者が原料生薬栽培に携わることができる機会を提供しています。栽培委託する生薬の種類を増やすための試験栽培の実施など、てみるファームと共同で進めています。さらに、夕張ツムラの施設や農場においても、障がい者の方々に作業をお願いすることを検討しています。※ てみるファーム:北海道札幌市・石狩市に50ヵ所の事業所・施設をもつ社会福祉法人「はるにれの里」が、2010年4月に知的障がい者の自立を目的として設立した農業生産法人夕張ツムラでは、原料生薬の栽培を通じて、事業への価値だけではなく、社会への価値も創出しています。高齢化や労働力不足により増加する耕作放棄地を自社管理圃場として契約し、土地利用の活性化を図る一方で、生薬の栽培・加工・選別を行う契約社員を夕張市内の方々を中心に採用してきました。機能強化に伴い、新たな採用を計画しています。生薬事業を通じて、地域の再生に取り組む夕張市とともに挑戦を続けます。今後も社員一丸となって、安定した生薬生産事業の確立と産地化への取り組みを推し進め、少しでも早く、品質・量・価格が安定した原料生薬の持続的な安定調達に貢献できるよう頑張っていきます。株式会社夕張ツムラ 社長 原 裕司安定調達への貢献夕張ツムラは国が推し進める「薬用作物を活用した6次産業※化による生薬生産」に合致する取り組みを行うため、2015年3月に6次産業総合化・地産地消法に基づく「総合化事業計画」を申請し、6月に認可されました。これは、薬用作物の栽培から生薬への加工、販売までを地域の生産団体、研究機関と連携しネットワークを築くことで、6次産業化による生薬生産事業を創出し、生薬の国産自給率の向上、品質の安定化、安全性の向上が期待できます。※ 6次産業:薬用作物の栽培(1次産業)×生薬への加工(2次産業)×生薬の販売(3次産業)6次産業化の推進てみるファームとの協働機械化による大規模栽培自社管理圃場(滝川農場)コーポレートレポート 201518トップメッセージコーポレート・ガバナンスツムラCSR漢方・生薬事業財務資本政策人的資本政策環境資本政策

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