ツムラグループ コーポレートレポート 2015
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2つ目の戦略課題「収益力の強化」に向けては、自社管理圃場※拡大による原料生薬の「品質・量・価格」のコントロールと、新生産技術の導入による労働生産性の向上により、「コスト構造改革」の実現を目指しています。原料生薬の約8割を調達する中国では、一部の生薬の価格が2011年を境に著しく上昇しており、特に“人参”など栽培期間の長い生薬は価格が上昇しやすい傾向にあります。2012年より自社管理圃場の拡大に取り組み、市場価格の変動を受けにくい生薬調達の仕組みづくりに取り組んでいます。その一つとして、年間約700tの生薬を生産する北海道では、株式会社夕張ツムラを通じ、生薬の調達、調製加工、保管、自社圃場の運営を行い栽培の効率化、機械化による大規模生薬栽培を推進しています。また、2014年12月、株式会社夕張ツムラは農業生産法人に移行しました。北海道における取り組みは、生薬の品質・価格の安定化、生産効率化という事業の価値だけでなく、現地の雇用などの、地域社会への価値創出も目指しています(P17〜18参照)。※ 直接的に栽培指導をすることができ、栽培にかかるコストの把握と原料生薬の購入価格設定が可能な圃場2021年ビジョン20122015年度2014年度20162019価値創造に向けた成長基盤の強化国内市場を基盤とした安定的成長海外市場を含めさらなる成長に向けた新ステージへ4年3年3年第2期中期経営計画第3期中期経営計画第1期中期経営計画“グローバル・ニッチ”のTSUMURAツムラグループの持つ技術・ノウハウを最大限活用し、米国におけるTU-100(大ダイケンチュウトウ建中湯)の開発・上市“人”のツムラ世界に手本のない“漢方”ビジネスにおいて、自らが新しい道を開拓でき、誰からも信頼される“人”の企業集団へ“漢方”のツムラ国内のどの医療機関・診療科においても、患者様が必要に応じて“漢方”を取り入れた治療を受けられる医療現場の実現に貢献漢方製剤は、生薬栽培・調達から研究・開発、品質管理、製造、流通、情報収集・提供活動という過程を経て、医療機関・患者様に届けられます。ツムラの漢方・生薬事業は、このような長い過程のなかで多様なステークホルダーとの関わりによって成り立つからこそ、社会に存在するさまざまな課題を認識し、事業を通して課題解決と価値創造に取り組む構造になっています。ツムラの事業持続的な企業価値向上を目指して構造そのものがツムラCSRであると考えています。つまり理念に基づく経営を実践し、長期ビジョンの実現に向けた取り組みを着実に推進することは、社会的課題の解決への貢献につながっています。だからこそ、患者様や医薬関係者、株主・投資家の皆さまをはじめとするさまざまなステークホルダーの期待に応え、持続的な企業価値の向上を実現していけると確信しています。長期経営ビジョン~2021年ビジョン~■“KAMPO”で人々の健康に寄与する価値創造企業を目指して■長期経営ビジョンの実現に向けてコーポレートレポート 20155

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