ツムラグループ コーポレートレポート 2016
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古典に則り生薬を配合するを変えることによって、ある生薬の薬効が増強されたり、適応が拡大したりする点です。漢方薬の薬効は、構成生薬の薬効の総和ではないため、漢方医学では、処方を1つの独立した薬物の単位として捉える必要があります。 漢方薬は、漢方理論や臨床経験に基づいて、所定の生薬を定められた量だけ組み合わせた薬物です。ごく一部の漢方薬は、1つの生薬で構成されていますが、ほとんどの漢方薬は2種以上の生薬が配合されています。 漢方薬の特徴として最も重要なのは、生薬の組合せ 一般的に、漢方薬は「傷しょうかんろん寒論」や「金きんきようりゃく匱要略」などの古典に則り、配合する生薬やその配合比が決められています。また、使用する目安(体の症状「証」)についても、古典に記されています。 民間薬とは、古くから民間に言い伝えられ、利用されている薬草などを指します。茶、ヨモギ、ハトムギなど、身近で広く知られているものが少なくありませんが、漢方薬と民間薬はさまざまな点で異なります。民間薬が一般的に民間伝承や本草書に基づく経験に頼り、効果は漠然としているのに対し、漢方薬は、たとえ用法が経験的であっても、医書に記載された理論に裏づけられており効果が期待できます。また、多くの民間薬は1つの生薬で構成されています。 1つの生薬にはたくさんの成分が含まれています。漢方製剤は複数の生薬を組み合わせてできているので含有される成分はさらに多くなります。これが漢方製剤の大きな特徴です。 合成薬は、単一成分であり、1つの症状に対して1剤を投与します。このため、効果は強力であるものの、いくつもの病気が重なって症状が複雑になると薬の種類も多くなりがちです。 一方、漢方製剤は複数の生薬が組み合わされた薬剤であり、多成分であることが特徴です。このため、複数の症状に対して1剤で対応できるケースもあります。コーポレートレポート 201622

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