ツムラグループ コーポレートレポート 2016
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原料生薬およびエキス粉末については、日本薬局方に定められた基準・方法に準拠し、検査を実施しています。加えて、より詳細なリスクを検知し、安心できる漢方製剤を供給するため、種々の有害元素(カドミウム、鉛、水銀、ヒ素)について、ICP-MS※を用いて個別かつ高感度に分析できる方法を開発し、管理しています。※ ICP-MS:誘導結合プラズマ‒質量分析計 原料生薬や漢方製剤について、各国の薬局方で規定されている農薬をはじめ、日本および中国・ラオスなどで生薬栽培に使用されるすべての農薬、および各国で使用が禁止されている農薬を対象として、残留農薬分析を実施しています。 生薬および漢方製剤には多種多様な成分が含有されており、ごく微量に残留する農薬を分析するためには、農薬だけを効率よく抽出し分析する工夫が必要です。その技術を独自に開発し、試験検査を行っています。さらに、土壌への残留、ドリフト(他の農作物などに散布された農薬の飛散)などによる想定外の農薬残留を対象とした技術の開発をすすめています。また、分析結果は栽培現場へフィードバックを行い、農薬管理のさらなる改善に活かしております。2011年3月の東日本大震災にともなって発生した原子力発電所の事故により、新たに放射性物質の試験管理体制が課題となりました。これに対して、同年12月13日付けで厚生労働省から通知が出され、日本製薬団体連合会が「生薬等の放射性物質測定ガイドライン」を策定しました。このガイドラインに従い、原料生薬や製造用水、さらには漢方製剤の安全性を確認し、品質を管理しています。エキス粉末および製剤の全ロットについて、日本薬局方収載の微生物試験に準拠した検査を実施しています。微生物試験においては、検体に含まれるさまざまな成分が微生物の検出を阻害しますが、独自に開発した技術を使い、より信頼性の高い試験を行っています。新中期経営計画における戦略課題「漢方市場の拡大と安定成長」、「収益力の継続強化とキャッシュ・フローの最大化」の実現に向けて生産能力を増強すべく、2013年の設計開始から約3年の期間を要して新造粒包装棟が竣工しました。新造粒包装棟は6階建ての構造であり、上階より下階に向けて篩過・秤量、造粒、包装工程と配置することで、物の流れに合せた効率的なレイアウトとなっております。アフラトキシンは一部のカビにより生産されるカビ毒の一種であり、人や動物に対して有害な作用を示します。当社は独自の分析方法を開発し、漢方製剤におけるアフラトキシン汚染リスクを管理しています。 医療用漢方製剤の販売数量は着実に伸長し続けています。長期的な需要予測をもとに、エキス粉末から顆粒・製品にわたる生産能力の増強・要員確保・人材育成などの計画を立てています。 製品の安定供給体制を維持するために、静岡・茨城・上海の3拠点において、現状の生産能力を最大限に発揮するとともに、計画的・段階的に設備を増強していく方針です。具体的には、既設設備の基礎能力向上に努めるとともに、ロボット技術などの新生産技術の導入を図り、省人化・省力化を推しすすめています。コーポレートレポート 201635

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