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自然と健康を科学する漢方のツムラ

漢方で未来へ

自然と科学

自然という複雑な世界に
科学で向き合う

漢方製剤の原料となる生薬は、草根木皮や鉱物、動物由来のものなど、すべてが天然物。当然、同じ品種でも産地によって成分に違いが生じ、気候や土壌の影響も受けます。

しかし医薬品は、常に一定の品質で、一定の薬効を発現するものでなければなりません。自然から安定的に高品質な漢方製剤を作り出すために――。

ツムラは、「漢方製剤は畑から」という思いのもと、全てを徹底管理する体制を確立しています。
原料生薬や製品の品質を高レベルに分析・評価することができる3D-HPLCを、品質管理の1つの方法として取り入れるなど、複雑な自然に科学の力で挑み、より良い製品づくりにつなげています。

*3次元高速液体クロマトグラフィー

天然物だからこそ
安全にこだわる

ツムラでは、漢方製剤の品質は畑からという思いで取り組んでいます。
土壌に残っている可能性のあるものなども含め、国で定められている以上の農薬を対象にして、残留農薬の検査を実施しています。
ところが、そもそも天然物である生薬には多種多様な成分が含まれており、その中からごく微量に残留する農薬だけを調べるのは至難の業です。

そこでツムラは、農薬だけを効率よく抽出し分析する試験技術を独自に開発。日本国内だけでなく、主な生産地である中国の拠点・深圳津村でも同様のツムラ独自の残留農薬試験で厳重な検査を行っています。
科学は、安全を導くためのなくてはならない手段でもあるのです。

「工場」は自然を科学した結晶

漢方製剤の製造工程の中でも特に圧巻なのが、ツムラが独自開発した巨大なスプレードライ装置。茨城工場では4階の投入口から1階の排出口まで、高さは約11.5メートルにも達します。

投入した濃縮液を噴霧し、熱風で瞬時に乾燥させて固体化しエキス粉末を取り出します。瞬間乾燥することで品質を維持するだけでなく、温度や時間などに細心の注意を払うことで、そのあと造粒した際の顆粒を服用しやすい最適な状態に保ちます。

漢方の工場は、常に高品質の製品を製造するために、ツムラが自然を科学することで生みだした結晶です。

漢方医学と西洋医学

漢方医学の確立を
目指して

漢方医学の確立を目指して、ツムラは漢方の啓発に力をいれています。
医師を対象にした入門セミナーや医学教育への積極的な情報提供など。
これまで西洋医学しか取り入れていなかった医師に、漢方医学の価値を伝え、世界に類のない医療提供に貢献をしています。

ある調査の結果、医師の89.0%が漢方製剤を処方していることがわかりました。
最大の理由は「西洋薬では効果のない症例で漢方が有効」という声でした。
実は一人の医師が保険診療で西洋薬も漢方薬も使えるのは日本だからこそなのです。

超高齢化社会で生まれる、地域や社会の課題解決にも貢献することができる漢方を、もっと正しく理解してほしいさらに身近な存在として捉えてほしい――私たちツムラの変わらぬ思いです。
※2011年「漢方薬処方実態調査」(日本漢方生薬製剤協会)

より高いエビデンス(科学的根拠)
を目指して  

医療用漢方製剤を処方しない医師があげるいちばんの理由は、「漢方製剤には科学的根拠がない」というものでした。

ツムラでは、特に効果を発揮する疾患に的を絞り、エビデンスを確立することを「育薬」と名付け、5処方を中心に基礎・臨床研究を推進しています。

しかし、漢方はいくつかの生薬の組み合わせ。そして生薬もその含有成分が多く複雑、結果を出すのは容易なことではありません。最新のシステムバイオロジーやビックデータも活用し、生薬の配合理由などの解明に取り組んでいます。

エビデンスの確立とは、偶然を必然にすること。
それは、「たまたま効いた」を「必ず効く」に変えること。

患者さまやそのご家族に笑顔になってもらいたいという想いが研究を支えます。

漢方医学と西洋医学の融合

漢方医学と西洋医学を融合することで、最高の医療提供に貢献したい――
それは、ツムラの理念でもあり使命でもあります。

ふたつの医学には大きな違いがあります。
たとえば西洋医学で使用される薬は基本的に合成品で成分は単一ですが、漢方薬は生薬を組み合わせて用いるため成分は複数です。

しかしそうした違いがあるからこそ、それぞれの考え方や用途を理解した上でうまく組み合わせていくことができれば、お互いの弱みをカバーしてより良い医療を実現できるはずです。

社会にとって、患者さまにとって、最高の医療提供に貢献するためにツムラはこれからも活動を続けていきます。

伝統と革新

革新の連続から
伝統は生まれる

ツムラの創業者である津村重舎が、「良薬は必ず売れる」との大志を抱いて、奈良から上京し津村順天堂を創業したのは1893年のことです。

以来、120年以上にわたる歴史の中で、漢方の興隆を目指し、幾多の困難を乗り越えながら、医療用漢方製剤市場において85%近いシェアを占めるトップメーカーに成長しました。

しかし私たちは、その培ってきた伝統を守ることだけでなく、未来に向けて革新的な創造を続けていくことを大切にしたいと思います。

革新の連続が伝統となり、伝統が新たな革新を生む。
私たちの基本基調は伝統と革新です。

“グローバル・ニッチ”の
TSUMURAに挑む

ツムラは、日本国内だけでなく海外でも、人々の健康に貢献する事業を目指しています。
米国ではTU-100(大建中湯)の本格的な開発・上市に向けた様々な試験を実施しています。

また、長年にわたり生薬の提供を受けている中国でも新たなビジネスへの挑戦を始めました。
漢方をKAMPOとしてさらに理解を深め活用していただくために、私たちの世界へのチャレンジが広がっています。

「人のツムラ」で
未来へつなげていく

漢方は、多くの先哲が築いてきたもの。その叡智の結晶をこれからの未来に生かしつないでいくことが、私たちツムラの大切な役目です。

  そしてその役目を果たすために、ツムラは「漢方のツムラ」であるとともに「人のツムラ」でありたいと考えます。

漢方・生薬を通じて人々の健康に役立つことに夢と誇りをもち、従業員一人ひとりが誰からも信頼される人であること。
「人のツムラ」が、たしかな未来に導く担い手になることを目指していきます。