自然と健康を科学する 漢方のツムラ

―出前授業―高知県越知町の町立越知中学校で行われている、土佐ツムラの森の「出前授業」。行政、学校、ツムラが連携して、地域の営みと素晴らしい自然について教えています。

高知県越知町の町立越知中学校で行われている、土佐ツムラの森の「出前授業」。
行政、学校、ツムラが連携して、地域の営みと素晴らしい自然について教えています。

渡部哲夫

高知県 越智町立
越知中学校 校長

渡部 哲夫さん

自然に恵まれている越知の子どもたち

高知県、越知中学校のグラウンドは、校舎から川を渡った向こう岸。日本でも指折りの美しさを誇る仁淀川(によどがわ)を渡ってグラウンドに出ていきます。
川のせせらぎや野鳥の声を聞きながら、さまざまな作物が露地栽培されている風景の中でいきいきと生活しています。
ただ、この美しい風景も、子どもたちにとっては当たり前にある日常。地元の自然について、意外と知らない、気づいていないことが多いのです。

生薬栽培や薬草を知ることは地域を知ること

子どもたちに、この越知の素晴らしいところを、生薬を通じてもっと知ってもらいたい。
「土佐ツムラの森」交流活動は越知中学校の「総合的な学習の時間」のなかで、ヒューマンライフ土佐とツムラが先生となる「出前授業」の形で取り組んでいます。
「行政と共に取り組む学校の教育活動というのはあるのですが、そこに企業が参加する形は私も初めてです。先進的な取り組みだと思います。」と、渡部校長は言います。

授業で体験したことをいろいろな表現で発表

1年生には越知町で栽培している生薬や、越知町とツムラのつながりについての授業を行います。その後、生薬の一次加工をする工場を見学します。
3年生は自生する薬草を探し、採取するフィールドワークで、自然と薬草、この地域の生態系の豊かさを学びます。
さらに体験したことをもとに研究発表が行われますが、その内容は大人も驚くほどの充実ぶり。病院でもらえる漢方薬をすべて覚えて効能を解説する子や、生薬・漢方のコマーシャルを作る子など、その内容はさまざまです。
「子供達なりに色々な膨らまし方をして学んだことを表現してくれています。彼らにとっても印象深い経験なのだと思います。」

この土地の素晴らしさを意識してもらいたい

越知町の子どもたちは、高校生になるとほとんどの子が町外の高校に進学します。そのまま高知市内や県外に進学、就職することも多いのが現状です。
子どもたちが成長し、越知を離れたとしても、10年、20年、30年後に、越知町はやっぱり良いところだな、この町に帰ってきたいな、と思えるような土地でありたい。「土佐ツムラの森」の活動を通じて、この越知町が優れた自然環境を残した、他にはない貴重な土地だということを子どもたちが意識して、愛着を感じてもらえたらと願っています。

新しい教育スタイルを強力してつくる

行政、企業、学校の3つがパートナーとなって取り組む「土佐ツムラの森」の教育活動は、他に例をみないユニークな取り組みです。
「これからの学校教育は学校の敷地を飛び出して、企業や海外での経験を取り入れるべきです。社会でいろいろな役割を果たしているところとつながって学校教育を行っていくことが、本当に必要な時代だと思います。」渡部校長は、熱意を込めて語ってくれました。
「土佐ツムラの森」交流活動が、子供たちにとって良い機会になっていることを願いながら、今後もツムラはヒューマンライフ土佐、越知町、高知県とともに活動を続けていきます。

「総合的な学習の時間」(文部科学省)

総合的な学習の時間は、変化の激しい社会に対応して、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てることなどをねらいとすることから、思考力・判断力・表現力等が求められる「知識基盤社会」の時代においてますます重要な役割を果たすものである。

森の力を、人から人へ。~CSR~