補中益気湯

ほちゅうえっきとう

胃腸の働きを整えて元気を補う薬

生命活動の根源的なエネルギーである「気」が不足した「気虚」に用いられる薬です。「補中益気湯」の「中」は胃腸を指し、「益気」には「気」を増すという意味があります。胃腸の消化・吸収機能を整えて「気」を生み出し、病気に対する抵抗力を高める薬です。元気を補う漢方薬の代表的処方であることから、「医王湯(イオウトウ)」ともいわれます。

気力がわかず、だるくて疲れが取れない人に

脈もおなかの力も弱く、全身倦怠感や食欲不振などをともなう、さまざまな不調が処方の対象となります。気力がわかない、疲れやすいといった人から、胃腸虚弱、かぜ、寝汗など、また、病後・産後で体力が落ちているときや夏バテによる食欲不振にも使われます。

配合生薬

人参(にんじん)蒼朮(そうじゅつ)黄耆(おうぎ)当帰(とうき)陳皮(ちんぴ)大棗(たいそう)柴胡(さいこ)甘草(かんぞう)生姜(しょうきょう)升麻(しょうま)

出典:「NHKきょうの健康 漢方薬事典 改訂版」 (主婦と生活社)
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