漢方とフレイル吹き出し吹き出し

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3つの対策はフレイルの
改善にもつながる

フレイルの状態になっていることがわかった場合でも、正しく対処することで改善が期待できます。まず、フレイルの対策で大事な「栄養」「運動」「社会参加」を心がけること。この3本柱が改善における基本となります。 

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「未病」とフレイル

漢方の考え方にある「未病」とは、健康と病気の間の状態を指しています。未病の状態では、疲労、食欲不振、意欲の低下や不安感、不眠等の様々な症状が現れますが、未病の段階で適切な対処・治療を行うことで病気へ進みにくくなると考えられています。最近なんとなく調子が悪いと感じた場合や、このような何かしらの自覚症状があれば、漢方では治療の対象となり、その人の体質や症状に合わせてさまざまな漢方薬が用いられます。

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一方、フレイルは、加齢により体力・気力が低下した状態で、健康と要介護の中間の状態です。フレイルで起きやすい症状には「疲労・倦怠感」「食欲不振」「気力の低下」等がありますが、フレイルの状態で適切な対策をとることで健康な状態に戻れる可能性があり、フレイルは漢方の「未病」の考え方と通じるところがあります。

フレイルを改善するための3つの対策は「栄養」「運動」「社会参加」が基本となります。ただし、体力や気力が低下したことで、食欲がわかず栄養をとることが難しい、運動を思うようにできない、外出する気力がわかないなど、フレイルを改善するための対策がとれない場合があります。

漢方は、体力や気力の低下に伴う症状の改善を通して、部分的にフレイルの改善をサポートします。

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フレイルに多い
症状と漢方薬

漢方には「心身一如(しんしんいちにょ)」という概念があり、心と体を一体として捉え、全身のバランスを整えることで、症状を改善していくという考え方があります。

フレイルに多い症状には、疲労・倦怠感、食欲不振や意欲の低下や不安感、不眠等があり、身体的な症状、精神的な症状などさまざまかつ、人により複数の症状を呈するなど多様です。

このような多様な症状を、未病と捉え、全身のバランスを整えながら改善できる漢方薬は、フレイルに多い症状の改善や、フレイル改善のための3つの対策をサポートするうえで、有用な方法の一つといえます。

漢方薬の特徴

漢方薬は、基本的には複数の生薬の組み合わせからなる薬で、1剤の漢方薬でも多成分を含むことが特徴です。フレイルでは複数の症状を呈すことも少なくありませんが、1剤の漢方薬で対応できる場合があります。これにより、服用する医薬品の種類をなるべく増やさないことにもつながります。

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