ツムラは#OneMoreChoice プロジェクトの
活動を通して、
不調を「隠れ我慢」しない
企業を目指し、社員が不調を感じたときに休む、
相談するなどの
「我慢に代わる選択肢」をとれる環境や
サポート体制づくりに取り組んでいます。
プロジェクトがスタートした2021年から社員による
ワーキンググループによる活動を起点に 、社員を
対象とした健康に関するアンケート調査、
新入社員や管理職を含む社員を対象にした
「#OneMoreChoice 研修」を実施しています。
またニュースレターや動画などを通して、
活動の社内周知を図りながら、
社員が隠れ我慢に
代わる選択肢を選べるように支援し続けています。




ツムラ社員に対して行った健康に関する
アンケート調査(※1)では、
日頃さまざまな
身体的・精神的な症状を抱えながら
働いている社員が
少なくないことがわかりました。
さらに、業務の生産性に影響する症状で
最も多かったのは、
約73.2%の人が回答した
「生理痛・生理不順」でした。
「寝つきにくい・目覚めが悪い・眠りが浅い・不眠」
「疲れ・だるさ」「不安感」「頭痛」も
約半数の人が抱え、業務の生産性に影響していると
回答しています。
この結果は、ツムラが全国の
20代〜60代男女3,000人を対象毎年行っている
「なんとなく不調に関する実態調査」の
結果ともほぼ同様になっており、
ツムラの社員も
世の中の生活者と同様に
不調を抱えながら働いてる
実態が明らかになっています。
日頃感じる症状ランキング

業務の生産性に影響すると
感じる症状TOP5
- 1位
- 生理痛・生理不順(73.2%)
- 2位
- 寝つきにくい・目覚めが悪い・眠りが浅い・不眠(67.5%)
- 3位
- 疲れ・だるさ(65.4%)
- 4位
- 不安感(65.3%)
- 5位
- 頭痛(65.0%)
※1 第4回ツムラ従業員の健康推進に関する調査
- 実施時期:2024年6月24日(月)~ 2024年7月9日(火)
- 調査手法:インターネット調査
- 調査対象:全社員(有効回答数2, 231ss)
- 調査委託先:楽天インサイト株式会社
社員への実態調査の結果をふまえ、
人事部の健康推進担当をはじめ、
さまざまな部門から20代~50代の男女20名が集まり、
ワーキンググループを発足。
そこで議論した「隠れ我慢」を減らすための
アイデアがもととなり、
#OneMoreChoiceアクションの
施行や#OneMoreChoice 研修開発に至りました。
#OneMoreChoiceアクションは、社員が不調を
感じたときに、
休む等の我慢に代わる選択肢が
取れる環境やサポート体制づくりのために、
職場環境の改善策として施行されました。
婦人科検診※は
全社員が費用負担なしで受診可能
※婦人科検診:子宮頸がん検診、乳がん検診
従来、35歳以上の社員は年1回の健康診断の検査項目に婦人科検診が含まれていたが、希望する全社員が費用負担なしで受診可能とし、費用負担の年齢制限を撤廃
生理休暇の社内名称を
「Femaleケア」へ変更
従来、労働基準法における生理休暇は利用可能でしたが、社内名称の変更とともに、性別問わずホルモンバランスに由来する不調での取得も可能に
社員の休暇制度の拡充
–誰もが不調でも休みやすい制度へ–
・ 2022年4月から、入社時に失効年休積立休暇6日を新たに付与
・ 失効年休積立休暇の使用条件に、新たに体調不良(診断書不要)を追加
・ 従来、診断書とともに申請が必要であった通院休暇は、申請不要で年間12日まで取得可能
これらのアクション施行の結果は
少しずつ結果として表れています。
2022年4月から「生理休暇」の社内名称を
「Femaleケア」に変更した結果、
2022年度、2023年度と2年連続で取得日数は
増加、2023年度は変更前(2021年度)と比べ、
総取得日数は約1.9倍、総取得人数は
約1.4倍に増加しました。
なお社内名称の変更と共に、生理に伴う症状に加えて、
女性ホルモンの影響によるさまざまな症状
(更年期症状等)に
Femaleケアが利用可能と
なったことも増加要因の一つと考えられます。
「Female ケア」利用実績
(総取得日数と総取得人数)

ライフステージと起こり得る不調、
その対処法への知見を深め、
ワークを通して自分なりの#OneMoreChoice を
考えるオリジナル研修を開発。
新入社員、管理職、希望者などに実施しています。
これから配属になる新入社員も迎え入れる先輩社員も、
それぞれが不調を隠れ我慢しない職場環境となるよう、
今後も研修を実施していきます。
工場勤務社員向け研修

新入社員研修



管理職向け社員研修



研修受講後の社員の声
相談してほしいという先輩社員がたくさんいると知ってとても安心した。
(生産本部・男性)
女性特有の症状で我慢することが多かったが、会社がプロジェクトとして取り組んでいるのを知り、
頼れる部分は頼って、自分とうまくやっていきたいと感じた。
(生産部門・女性)
不安なことや気になったことがあれば、
一人で抱え込まずに周囲に相談していきたいと思いました。
(本社管理部門・男性)
人それぞれのサインの出し方があり、それを見逃さないことが重要であると認識しました。その
ために職場内におけるコミュニケーションを深くさせたいと思いました。
(研究部門・男性)
自分が元気でなければ周囲への気遣いに欠けてしまい、結果迷惑をかける可能性もあることから、
しっかり自分の身体と向き合うようにしたいと改めて思いました。
(営業部門・女性)
不調とその対処は人それぞれ違うことを踏まえて、
不調を気軽に伝えられる職場環境を作っていきたいと思います。
(研究部門・女性)
#OneMoreChoiceアクションをはじめとするツムラ社員
の「隠れ我慢」を
なくす取り組みについて、
#OneMoreChoice プロジェクトの活動事例として、
厚生労働省や東京都でもご紹介させていただきました。
厚生労働省
- 働く女性と生理休暇に関するシンポジウムへの登壇
- 厚生労働省実施「母性健康管理研修会」への登壇
※オンデマンド配信視聴は終了しています。
#OneMoreChoice プロジェクトは、
健やかな社会を目指し、対外的な活動に加え、
社内でも社員が不調を隠れ我慢しない企業を目指し、
取り組んでいきます。
また、社内の取り組み事例を多くの企業や社会に
伝えていくことで、
心身の不調に対して誰もが我慢に代わる選択肢を
とれる社会をつくっていきます。