ツムラの品質と歴史

ツムラの生薬に対する取り組み

漢方薬を製造するためには良質な原料生薬の確保が必要です。原料生薬とは、植物、動物、鉱物などの薬用部位(根、茎、果実、葉など)を調製加工(※)したものです。

当社は、良質の生薬を選定するために、生薬に関する古文献(本草書)を考証し、その内容を現代の科学レベルに照合し、生薬の基原種(学名)、産地を確定したうえで、外観・官能試験、内部形態学的試験および遺伝子鑑定試験を実施し、さらに理化学試験(成分定量を含む)を併用した総合的な品質評価を行っています。

また、原料生薬の品質評価を的確に行うために、原則刻んだ生薬ではなく原形のまま先行サンプルを入手し、品質検査に適合したものについて、ロットとして品質試験を行い、品質保証された生薬だけを納入しています。このようにして、確保された良質の原料生薬は、適切な大きさに切裁され、刻み生薬として、また、処方に従い調合されてエキス顆粒製造工程に送られ、高品質な漢方薬に生まれ変わります。

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ツムラのはじまり

明治時代の医学は、富国強兵を背景として、軍医が中心だったため、一般の人々がその恩恵を受けるには、まだまだ十分な時代とは言えず、女性や子供は医療から取り残れた時代でした。そのような時代にあって、初代津村重舎は女性に寄り添う精神を大切にしながら、1893年に「良薬は必ず売れる」との信念を抱き、婦人良薬「中将湯」(※)をフラッグシップに、津村順天堂の舵を取りました。

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