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\もっと詳しく!/入浴の4つの作用

温熱作用

湯船に浸かって体が温まると、血管の内壁からNO(一酸化窒素)が放出され、血管平滑筋がゆるみます。その結果、血管自体が柔らかくなり、血流のめぐりをサポートします。また、湯船の温度は自律神経にも影響します。熱い湯船に浸かると、体を活動的にする交感神経が優位になり、血管は収縮。心拍数が増えて血圧が上がり、気分はアクティブになります。 一方、心地よいぬるめの湯船に浸かると、休息・リラックスの副交感神経が優位になり、血管は広がって血圧が穏やかに低下。気分もゆったり落ち着きます。

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静水圧作用

水中では、私たちの体には常に圧力がかかっています。たとえば、身長170cm・体重60kgの人が肩まで湯船に浸かると、体全体にかかる圧力は合計でおよそ600kg重にもなるといわれています。この水圧によって、足にたまった血液やリンパ液が心臓へ押し戻され、血行が促進。足のむくみの緩和につながります。 さらに、お腹まわりにかかる水圧が横隔膜を押し上げることで、肺の容量がやや減少。体は酸素を取り込もうとして呼吸が深くなり、それに連動して心拍数も増加します。結果として、心臓から送り出される血液の量(心拍出量)が増え、全身の血行がさらに促進されるのです。 湯船に浸かって「ふぅ~」と息を吐くのは、この水圧の影響もあるのです。

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浮力作用

湯船に浸かると、体が押しのけたお湯の重さと同じ大きさの浮力が体にかかります。これが、いわゆるアルキメデスの原理です。また、人の体は肺に空気(気体)を取り込んでいるため、体の平均密度が水よりも低くなり、この浮力が強く働き、水中で体が軽くなります。その結果、足首や膝などへの体重による負荷が大幅にやわらぎ、体がふわっと軽く感じられます。同時に、心も自然にリラックスしていきます。

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清浄作用

「41℃の湯船に5分浸かるだけで、全身の汚れの半分程度が落ちる」という実験データがあります。湯船に浸かるだけでも、皮脂や目に見えにくい汚れを落とすことができると考えられます。そのため、背中ニキビなどの肌トラブルにお悩みの方にも、入浴はおすすめです。

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入浴すると、こうした作用の相乗効果によって睡眠の質が高まり、より健やかな毎日を送ることができるのです

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