古くから、咳が続くときに用いられた薬
広く咳の治療に用いられる古典的な処方です。
比較的体力が低下した、咳により顔面紅潮する人で、口やのどが乾燥してイガイガし、痰があまり出ない乾いた咳がコンコンと続くようなとき、あるいは切れにくい痰をともなう咳、空咳などに使われます。かぜのあとに残って長引く咳や、声がしわがれたときにも用いられています。気管支炎、気管支ぜんそくなどの病気の治療薬としても使われることもあります。
配合生薬
麦門冬(ばくもんどう) 、 半夏(はんげ) 、 粳米(こうべい) 、 大棗(たいそう) 、 人参(にんじん) 、 甘草(かんぞう)
出典:「NHKきょうの健康 漢方薬事典 改訂版」 (主婦と生活社)
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