神秘湯

しんぴとう

気管支を広げて呼吸を楽にする

「神秘湯」という名前は、霊験あらたかな薬効があることから名づけられたと伝えられています。
「麻黄剤」のひとつで、気管支を広げ、痰(たん)を出しやすくして呼吸を楽にする漢方薬です。7種類の生薬で構成されています。

痰の少ないぜんそくや気管支炎に

「神秘湯」は、気管支ぜんそくや長引いている気管支炎などに用いられます。痰の少ない咳、喘鳴(ぜんめい)、呼吸困難などが処方の目安とされ、抑うつ気分などの精神神経症状をともなうこともあります。
そのほか、喫煙者に多いCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などで同様の症状があるときにも用いられます。
体力は中くらいかそれ以上で、比較的胃腸が丈夫な人に向く薬です。

配合生薬

麻黄(まおう)杏仁(きょうにん)厚朴(こうぼく)陳皮(ちんぴ)甘草(かんぞう)柴胡(さいこ)蘇葉(そよう)

出典:「NHKきょうの健康 漢方薬事典 改訂版」 (主婦と生活社)
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