高齢者の便秘薬としてよく使われる
胃腸の働きが低下し、腹部膨満感があるような人で、便が硬く塊状になり、排便に苦労するようなときに適した処方です。便を軟らかくすることで便通をよくしていきます。
体力がない「虚証(きょしょう)」の人向きの薬で、体にうるおいが不足して、便が硬くなりがちな高齢者の便秘薬としてよく用いられるほか、病後の便秘にも使われます。便秘にともなう頭重、のぼせ、湿疹、皮膚炎、ふきでもの、食欲不振や、痔の症状を緩和するときにも使われます。
配合生薬
麻子仁(ましにん)、芍薬(しゃくやく)、枳実(きじつ)、厚朴(こうぼく)、大黄(だいおう)、杏仁(きょうにん)
出典:「NHKきょうの健康 漢方薬事典 改訂版」 (主婦と生活社)
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