「石膏」の白い色から“白虎”の名がつけられた
中国・漢代の医学書『傷寒論(しょうかんろん)』にも載っている古くからの漢方薬で、のどの渇きやほてりを鎮める「白虎湯(ビャッコトウ)」に、「人参」を加えた処方です。“白虎”とは中国の神話に出てくる四神の一つで、西を守る神とされています。薬が「石膏」により白い色をしていることから、この名がつけられたといわれています。
体がほてってひどくのどが渇く症状に
体に熱がこもってしまうと、ほてりやかゆみなどが起こることがあります。これを鎮めるのが「白虎加人参湯」です。
比較的体力がある人に向く薬で、湿疹・皮膚炎や皮膚のかゆみがある場合に適します。のどの渇きやほてりにも用いられます。
配合生薬
知母(ちも)、石膏(せっこう)、甘草(かんぞう)、粳米(こうべい)、人参(にんじん)
出典:「NHKきょうの健康 漢方薬事典 改訂版」 (主婦と生活社)
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