漢方では、血行障害やうっ血など、「血(けつ)」の巡りが悪くなった状態を「瘀血(おけつ)」という概念でとらえます。「通導散」は「瘀血」を改善する「駆瘀血剤(くおけつざい)」の一つで、比較的体力があり、下腹部に圧痛があって便秘がちの人の、月経不順、月経痛、更年期障害、腰痛、便秘、打撲、高血圧にともなう頭痛・めまい・肩こりなどに用いられます。
配合生薬
当帰(とうき)、 大黄(だいおう)、 芒硝(ぼうしょう)、 枳実(きじつ)、 厚朴(こうぼく)、 陳皮(ちんぴ)、 木通(もくつう)、 紅花(こうか)、 蘇木(そぼく)、 甘草(かんぞう)
出典:「NHKきょうの健康 漢方薬事典 改訂版」 (主婦と生活社)
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