柴胡桂枝湯

さいこけいしとう

こじれたかぜに使われる古くからの基本的な漢方薬

「柴胡桂枝湯」は「小柴胡湯(ショウサイコトウ)」と「桂枝湯(ケイシトウ)」を合わせた処方です。中国・漢代の『傷寒論(しょうかんろん)』や『金匱要略(きんきようりゃく)』にもある基本的な処方で、応用範囲がたいへん広い薬です。 熱が出たり、悪寒がする、頭痛がする、あるいは吐き気がある方の胃腸炎やかぜが長引いた症状などに用いられます。具体的には、皮膚が自然に汗ばみ、吐き気や食欲不振があるような人に向きます。

さまざまな内臓の痛みにも用いられる

「柴胡桂枝湯」はさまざまな痛みに効く薬としても知られます。けいれん性の内臓の痛みに対して用いる薬ともされ、胃・十二指腸潰瘍や、慢性膵炎、胆石・胆のう炎などによる心下部緊張疼痛に使われることもあります。

配合生薬

柴胡(さいこ) 半夏(はんげ) 黄芩(おうごん) 甘草(かんぞう) 桂皮(けいひ) 芍薬(しゃくやく) 大棗(たいそう) 人参(にんじん) 生姜(しょうきょう)

出典:「NHKきょうの健康 漢方薬事典 改訂版」 (主婦と生活社)
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