柴胡桂枝乾姜湯

さいこけいしかんきょうとう

体力のない人に

体力がなく、貧血気味で、口が渇き、動悸(どうき)や息切れがあり、神経過敏な人の、更年期障害やいわゆる血(ち)の道症※、神経症、不眠症などに用いられる漢方薬です。 数日経過したかぜで、微熱、寝汗などがみられるようなときにも効果があります。

  • 血の道症:女性ホルモンの変動に伴って現れる体と心の症状

軽い「胸脇苦満(きょうきょうくまん)」と「臍上悸(さいじょうき)」が処方のポイント

「柴胡桂枝乾姜湯」は生薬の「柴胡」と「黄芩」を中心とする「柴胡剤」のひとつです。診察では、「柴胡剤」の処方の目安とされる「胸脇苦満」(肋骨下の圧痛・不快感)が右側にみられ、「臍上悸」(へその上あたりの拍動)をともなうのがこの薬が適する特徴的所見とされています。「柴胡剤」のなかでは最も虚弱な人が対象になります。 過敏な神経をいやし、体の熱や炎症を取って、心身の働きを整える漢方薬です。

配合生薬

柴胡(さいこ) 黄芩(おうごん) 栝楼根(かろこん) 桂皮(けいひ) 牡蛎(ぼれい) 甘草(かんぞう) 乾姜(かんきょう)

出典:「NHKきょうの健康 漢方薬事典 改訂版」 (主婦と生活社)
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