人参養栄湯

にんじんようえいとう

体力が低下している人の全身状態を改善する

「人参」を主薬として、栄養状態の改善効果が期待できることから「人参養栄湯」と名づけられました。病後や手術後、出産後の体力低下、寝汗、手足の冷え、貧血などの症状がある人に用いられます。
「補中益気湯(ホチュウエッキトウ)」や「十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)」と同様に、体が弱っているときに体力などを回復させる「補剤」として広く使われていますが、「人参養栄湯」は咳などの呼吸器症状がある場合に向くとされます。

滋養強壮や血行改善に働く生薬を配合

漢方の概念でいうところの、生命活動の根源的なエネルギーである「気」も血液や血液の働きを示す「血(けつ)」の両方が不足している「気血両虚」の人に使う薬で、滋養強壮作用や血行をよくする生薬が配合されています。

配合生薬

人参(にんじん)当帰(とうき)芍薬(しゃくやく)地黄(じおう)白朮(びゃくじゅつ)茯苓(ぶくりょう)桂皮(けいひ)黄耆(おうぎ)陳皮(ちんぴ)遠志(おんじ)五味子(ごみし)甘草(かんぞう)

出典:「NHKきょうの健康 漢方薬事典 改訂版」 (主婦と生活社)
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