三黄瀉心湯

さんおうしゃしんとう

過剰な高ぶりを抑える代表的漢方薬

みぞおちのつかえを解消するとされる「瀉心湯類」のひとつで、「黄」の字がつく3つの生薬で構成されていることから、「三黄瀉心湯」の名があります。
「三黄瀉心湯」は、体の熱や炎症を取り、病的に亢進した「心(しん)」のエネルギーを取り去ってイライラを鎮める「瀉剤(しゃざい)」(過剰な反応を抑える薬)の代表的な物です。

高血圧にともなう肩こりや耳鳴りに

体力がある人で赤ら顔、のぼせ気味、精神不安、便秘があるという方に用いられます。主に高血圧にともなうのぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重(ずじゅう)、不眠、不安といった症状、あるいは出血(鼻血、痔出血)、更年期障害やいわゆる血(ち)の道症などに効果があるといわれています。

  • 血の道症:女性ホルモンの変動に伴って現れる体と心の症状

配合生薬

黄芩(おうごん)黄連(おうれん)大黄(だいおう)

出典:「NHKきょうの健康 漢方薬事典 改訂版」 (主婦と生活社)
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