2019.11.01

養生のすすめ

冷え性

お風呂で体を温める! 冷え症を解消する入浴法

冷えた体には入浴が一番ですが、「時間がないから」といってお風呂をパスしてシャワーだけですませていませんか? ぽかぽか美人は毎日のお風呂で作られます。その日の体調や時間をみながら、“入浴法”も使い分けましょう。
※高血圧や心臓に疾患のある方、持病のある方は、医師にご相談の上、行うようにしてください。

お風呂で冷えを解消する基本の入浴法

体を温める基本の入浴法は、ぬるま湯&ゆったり。38~40℃のぬるめのお湯に10分以上、できれば30分程度つかりましょう。ゆったり入浴することで副交感神経が優位になり、リラックス効果も深まります。さらに温まりたい人は、入浴前に軽い筋肉運動、入浴後にストレッチを行うと良いでしょう。

時間がないときのお風呂は「分割入浴法」

時間がないけれど、しっかり温まりたい人におすすめなのが「分割入浴法」。「42℃以上の熱めのお湯に肩まで3分つかる」→「湯船から出て、3分体を冷ます」を、3セット行うだけ。湯船から出ている間は、髪や体を洗ったり、マッサージをしたりして、時間を有効活用! 湯船にはつかる時間はたった9分間ですが、体の芯から手足の先まで温まり、たっぷり汗がかけます。

下半身を重点的に温めたいときのお風呂は「半身浴」

下半身を重点的に温めたいときは、40℃以下のぬるめのお湯に、みぞおちあたりまでお湯につかる半身浴がおすすめ。20分以上つかることでじわじわと汗をかき、子宮や卵巣のある下半身を集中的に温めることができます。湯船から上がる前に、「熱い」と感じる温度まで追い炊き(or足し湯)をすると、体温を逃さず、湯冷めしにくくなります。

自律神経のバランスを整えたいときのお風呂は「温冷浴」

生活リズムの乱れなどから「なんだか調子が悪い」と感じるときは、「温冷浴」がおすすめ。「42℃以上の熱めのお湯に、肩まで1~2分つかる」→「シャワーで冷水を30秒浴びる」を、交互に繰り返すだけ。最後は、必ず「冷水」でしめることがポイントです。自律神経のバランスの乱れが整うほか、血管が拡張と収縮を繰り返すことで血行が促進されます。

手軽に冷えとりをしたいときは「足浴」

旅先での足湯は、全身が温まり疲労が吹き飛びますよね。手軽に冷えとりができる「足湯」をぜひご自宅でも。熱めのお湯を洗面器やバケツにはって、足のくるぶしの少し上まで10~15分つけるだけ。足の裏のツボが温まり、全身が温まります。このお湯にすりおろした生姜や自然塩を入れると、さらに温め力がアップします。

お風呂に入れないときは「蒸しタオル」

入浴法とは言えませんが、「お湯にもつかれない」「シャワーも浴びれない」ときにも、体を温めて血のめぐりを良くする方法があります。少し熱めの蒸しタオルで首の後ろを温めます。
首の後ろには太い血管が通っているため、ここに蒸しタオルを乗せてしばらくおくと、血行が促進され、全身が温まります。反対に、気温が上がって暑いときは、首の後ろを冷やすと体温を下げることができます。

※蒸しタオルの作り方
フェイスタオルに水を含ませ、軽く絞ったら、電子レンジ(500W約30秒)で温めます。タオルは熱くなっているのでやけどには十分注意してください。

温浴効果を高めたいときは「入浴剤」を活用!

冷え取り上手な人は、入浴剤を上手に活用しています。入浴剤とは、入浴そのものによって得られる、「体を温める」などの温浴効果や、「肌の汚れを落とす」などの清浄効果をより高めるもので、もともと古くから日本にある天然の温泉と薬用植物による薬湯に由来しています。現在では家庭でできる手軽な健康法として、炭酸ガスや温泉の成分などを使った医薬部外品の入浴剤が多く発売されて疲労回復などに利用されているほか、スキンケアのために保湿成分が入った入浴剤を美容のために活用している女性も多いようです。
さらに入浴剤は、入浴で得られるリラックス感を色や香りで高め、バスタイムを楽しくするための新たなツールにもなっています。