胃腸の不調に広く用いられる
体力が中程度で、みぞおちのつかえ感があり、吐き気、食欲不振がある、おなかがゴロゴロ鳴って下痢がちといった人に向き、急性・慢性の胃腸炎、消化不良、胃下垂、下痢、軟便、二日酔い、胸やけ、口内炎などに用いられます。
特にストレスによる症状に効果的
「瀉心」はみぞおちのつかえを取り去ることを指しますが、一方で、五臓の「心」の働きを表す「心気(しんき)」のうっ滞を通すという意味もあり、この薬はストレス性の症状に特に効果的とされています。神経性胃炎や神経症などによく用いられます。
配合生薬
半夏(はんげ) 、 黄芩(おうごん) 、 乾姜(かんきょう) 、 人参(にんじん) 、 甘草(かんぞう) 、 大棗(たいそう) 、 黄連(おうれん)
出典:「NHKきょうの健康 漢方薬事典 改訂版」 (主婦と生活社)
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