小建中湯

しょうけんちゅうとう

虚弱な子どもの体質改善などに使われる

「小建中湯」は、胃腸を意味する「中」を「建て直す」薬で、「桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)」に「膠飴(こうい)」を加えた処方です。「桂枝加芍薬湯」よりさらに「虚証」(きょしょう)の人に用いられます。
処方されるのは子どもが多く、虚弱体質や夜尿症、夜泣きの改善を目的として使われます。 疲れやすい、胃腸が弱い、かぜをひきやすいといった虚弱体質の改善は、西洋医学ではなかなか対処しにくいものですが、漢方では得意とするところです。「小建中湯」は疲労倦怠感、寝汗、動悸、腹痛、冷え、頻尿などの症状があり、腹直筋が緊張しているような場合に使われます。

  • 「虚証」:体力や抵抗力が低下している状態

胃腸が弱い人の腹痛、過敏性腸症候群などにも

胃腸の調子をよくして体力をつける薬ですから、大人でも、胃腸が弱く、神経質で、緊張するとおなかが痛くなったり、過敏性腸症候群の人などの腹痛に用いられます。

配合生薬

芍薬(しゃくやく)桂皮(けいひ)大棗(たいそう)甘草(かんぞう)生姜(しょうきょう)膠飴(こうい)

出典:「NHKきょうの健康 漢方薬事典 改訂版」 (主婦と生活社)
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