手足の先が特に冷える人によく用いられる
血行をよくして冷えた体を温め、冷えによる痛みをとる薬です。「四逆」の「四」とは四肢、「逆」とは「逆冷」のことで、体の末端から冷えが上がっていくことを意味します。
よく使われるのは冷え症の改善で、体力がなく、手や足の先の冷え、下肢の冷えがひどい人のしもやけ、下腹部痛や腰痛、下痢に適します。冷え症の女性の月経痛の改善に役立つこともあります。
冷えによって悪化する痛みもあわせて改善する
冷えによる痛みを取る働きがあり、手足の冷えにともなって悪化するような下腹部痛、腰痛、頭痛などにも効果があります。
配合生薬
当帰(とうき)、桂皮(けいひ)、芍薬(しゃくやく)、木通(もくつう)、細辛(さいしん)、甘草(かんぞう)、大棗(たいそう)、呉茱萸(ごしゅゆ)、生姜(しょうきょう)
出典:「NHKきょうの健康 漢方薬事典 改訂版」 (主婦と生活社)
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