2026.10.27

漢方ブログ

二日酔いの治し方は?原因や対処法を解説

飲み会や宴会の翌日、頭痛やはきけ、下痢、むくみ、だるさなどの症状に悩まされた経験はありませんか。こうした不快な状態は、一般的に「二日酔い」と呼ばれます。

二日酔いは、アルコールの影響だけでなく、体内の水分バランスの乱れも関係していると考えられています。この記事では、二日酔いが起こる原因や治し方、水分バランスとの関係を解説するとともに、不快な症状に用いられる漢方薬について紹介します。

二日酔いのメカニズム

お酒を飲み過ぎた翌日に起こる、頭痛やはきけ、下痢、むくみやだるさなどの不快な症状が「二日酔い」です。二日酔いは、アルコールの分解過程で生じる物質の影響だけでなく、複数の要因が重なって起こると考えられています。まずは、二日酔いが起こる原因について見ていきましょう。

二日酔いはなぜ起こる?

アルコールは、主に肝臓で分解され、その過程で「アセトアルデヒド」という物質が生じます。アセトアルデヒドは、頭痛やはきけ、動悸、顔のほてりなどの不快な症状に関わる一因と考えられています。

一方で、二日酔いはアセトアルデヒドだけで説明できるものではありません。
アルコールによる胃腸への刺激、睡眠の質の低下、低血糖、炎症反応、脱水など、複数の要因が重なり、頭痛、吐き気、だるさ、胃の不快感などの症状につながると考えられています。

二日酔いと水分バランスの関係

二日酔いの要因として、特に注目したいのが体内の水分バランスの乱れです。アルコールには利尿作用があるため、飲酒後は尿量が増え、からだが脱水傾向になることがあります。水分が不足すると、のどの渇き、頭痛、だるさ、めまいなどにつながることがあります。

また、水分とともにナトリウムやカリウムなどの電解質も失われます。これらの電解質は、体内の水分バランスや筋肉・神経の働きを保つために欠かせない成分です。そのため、水分と電解質のバランスが乱れると二日酔いを引き起こす要因となります。

二日酔いの治し方・改善法

二日酔いは時間の経過とともに徐々に改善していきますが、不快な症状が長引くのはつらいものです。少しでも早く回復するために、失われた水分や電解質を補い、胃腸に負担をかけず、からだをしっかり休めましょう。

失われた水分と電解質を補給する

アルコールには利尿作用があるため、脱水を防ぐために、水分補給が大切です。一度にたくさんの水を飲むのではなく、少量ずつこまめに補給しましょう。また、水分と一緒にナトリウムやカリウムなどの電解質も失われやすくなります。水だけでなく、スポーツドリンクや、脱水症状がある場合は経口補水液などを活用しましょう。

ビタミンB群・ビタミンCを含む食品をとる

飲酒後は、栄養バランスにも気を配りたいところです。アルコールの代謝にはビタミンB群が関わるため、豚肉、レバー、大豆製品などを取り入れるのもよいでしょう。

また、ビタミンCは抗酸化作用があり、アルコールの代謝によって負担がかかった肝臓の働きをサポートしてくれます。柑橘類やキウイなどは、飲酒後の体調管理を支える栄養補給として取り入れやすい食品です。ただし、二日酔いで胃腸が弱っているときは無理をせず、食べられるものを少量ずつとることが大切です。

無理に動かず、安静に過ごす

二日酔いのときは、無理をせず、からだませることが大切です。光や音などの刺激を避け、リラックスできる環境で安静に過ごしましょう。

「汗をかけばアルコールが抜ける」と思われがちですが、運動やサウナで汗をかいてもアルコールの分解が早まるわけではありません。かえって脱水症状を悪化させるおそれがあるため、無理にからだを動かすのは避けましょう。

ツボ押しを取り入れる

二日酔いによる頭痛やはきけが気になる場合は、ツボ押しを取り入れてみるのも一つの方法です。はきけには、手首の内側にある「内関(ないかん)」がよく知られています。手首のしわから指3本分ひじ側にあるツボです。

また、頭痛には首の後ろの髪の生え際付近、太い筋肉の外側にあるくぼみの「風池(ふうち)」がおすすめです。

「痛気持ちいい」と感じる強さで5〜10秒ほどゆっくり押して、ゆっくり離しましょう。これを3〜5回繰り返します。

頭痛やはきけ、下痢、むくみなどの不快な症状に五苓散

セルフケアをしても、一日中だるい、頭が重い、はきけがするなど、二日酔いのつらい症状が続くこともあります。日常生活にも影響しやすいため、症状を少しでも和らげたいときは、症状に合った医薬品を服用するのも一つの方法です。


五苓散
ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒A(第2類医薬品)

漢方では、体内をめぐる「水」のバランスが乱れることで、さまざまな不調が起こると考えます。二日酔いでみられる頭痛、はきけ、下痢、むくみなどにもこうした「水」のバランスの乱れが関わっています。
五苓散は、体内をめぐる「水」のバランスを整える漢方薬で、二日酔いによる頭痛やはきけ、下痢、顔や手足などのむくみに用いられます。

1日2回の顆粒剤で、持ち運びしやすいスティックタイプのため、飲み会や宴会時など外出先でも服用しやすいのが特徴です。

【効能・効果】
体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ないもので、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症:水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔


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二日酔いを長引かせないために、早めの対策を

二日酔いは、アルコールの分解過程で生じるアセトアルデヒドの影響だけでなく、脱水、電解質や水分バランスの乱れ、胃腸への刺激や睡眠の質の低下など、さまざまな要因が関係しています。まずは、水分や電解質を少量ずつ補給し、胃腸に負担を掛けず、無理をせず休むことが大切です。

二日酔いによる頭痛やはきけ、下痢、むくみなどの症状がつらい場合は、五苓散を活用するのも一つの方法です。体調に合わせて自分に合った対策を取り入れ、お酒を楽しみましょう。

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