個別化医療

一人ひとりに合ったヘルスケア提案について当社の研究活動として、個別化医療の推進を目指して取り組んでいます。
個別化医療への取り組みとして、基礎研究・臨床研究を通して、漢方薬で効果の差異を様々な指標で検討し、漢方薬の個人差の効果の違いの解明に取り組んでいます。

また、「KAMPOmics®」(下記参照)によるレスポンダーマーカー研究や、DXソリューションによるAI漢方診断サポートシステムの開発などに取り組んでいます。漢方診断サポートシステムの開発にあたっては、現在、漢方の「証」※1を科学的に診断するシステムを構築すべく、AI・機械学習による漢方診断(四診)※2の客観化と、自動問診の精度向上を図ることで、試験運用に向けた準備を進めています。

  • ※1その人の状態(体質・体力・抵抗力・症状の現れ方などの個人差)を表すもの
  • ※2漢方医学で用いる4つの診断方法=「望診」「聞診察」「問診」「切診」によって、「証」にあった漢方薬が処方される。

「KAMPOmics®」とは、当社の強みである先端技術分野(メタボロミクス※3・遺伝子・腸内細菌・システムバイオロジー※4など)の研究を組み合わせ、日本の伝統医学である漢方医学と、多成分で複雑な漢方薬を統合的に理解するために策定した、当社独自の研究体系です。


  • ※3生体内の代謝物および漢方薬成分を質量分析計などを用いて網羅的に分析・解析する研究領域
  • ※4遺伝子・タンパク質・代謝物などの生体因子がどのように関わり合うかに注目し、生体機能を統合的に解明する研究領域
漢方治療の個別化計画

主な研究報告

  • Shigehara K, Izumi K, Nakashima K, Kawaguchi S, Nohara T, Kadono Y, et al. Efficacy and safety of keishibukuryogan, a traditional Japanese Kampo medicine, for hot flashes in prostate cancer patients receiving androgen deprivation therapy. Transl Androl Urol. 2020;9(6):2533-2540.
  • Shigehara K, Izumi K, Nakashima K, Kawaguchi S, Nohara T, Kadono Y, et al. Efficacy of keishibukuryogan for hot flashes in prostate cancer patients receiving androgen deprivation therapy: a sub-analysis focusing on hormonal and cytokine levels. Transl Androl Urol. 2023;12(8):1273-1282.

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