生薬残さのリサイクル事業が リサイクル推進協議会「厚生労働大臣賞」を受賞
2001年10月01日
  • ニュースリリース

 株式会社ツムラ(本社:東京、社長:風間八左衛門)は、漢方製剤の製造工程から排出される生薬残さを堆肥化しているリサイクル事業に対して、本日、リサイクル推進協議会が実施しているリサイクル推進功労者表彰において、厚生労働大臣賞を受賞しました。

 当社が排出する生薬残さは年間1万トン前後であり、当社の年間産業廃棄物量の約半分を占めています。そのため、環境負荷の低減や企業の社会的責任という観点から、生薬残さの適正な処理・活用に取り組んでまいりました。そして、自然の恵みである生薬は堆肥化して土に戻すのが最良のリサイクルであるとして、平成5年からリサイクル堆肥の開発・生産の取り組みを開始し、平成7年から商品名「ツムランド」として販売しております。
 今回の受賞は、日本製薬団体連合会(日薬連)の推薦によるもので、自社施設を設立してリサイクルに取り組んだこと、また自社処理能力を超える分についても外部業者に委託して堆肥化処理することで、企業全体としては100%リサイクルしていること、ツムランドユーザーからもその品質を高く評価されていること、処理施設近隣住民との協調を図り、脱臭機等の環境施設を取り付けるとともに、定期的な意見交換を行っていること、などが評価されたものです。
「自然と健康を科学する」を経営理念としている当社は、これからも人と社会にやさしい製品作りを心がけ、人々の健康に貢献していきたいと考えています。

受賞の概要

受賞した賞の名称 リサイクル推進功労者表彰「厚生労働大臣賞」
表彰実施主体 リサイクル推進協議会
後援省庁 内閣府、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省
表彰対象事業 静岡・茨城両工場の漢方製剤製造工程から排出される「生薬残さ」を原料として、自社施設において醗酵処理し、堆肥化しているリサイクル事業
対象事業所 静岡工場阿知ヶ谷センター(静岡県島田市阿知ヶ谷)
茨城工場江戸崎センター (茨城県稲敷郡江戸崎町)

なお受賞式は、平成13年10月25日午後2時より、イイノホール(東京都千代田区)にて行われ、当社専務取締役・芳井順一が出席、受賞いたしました。

【参考】

①リサイクル推進功労者等表彰の目的
 循環型社会に向けてリサイクル運動に率先して取り組み、継続的な活動を通じて顕著な実績をあげている個人、グループ及び特に貢献の認められる事業所等を表彰することにより、再資源化事業の促進とリサイクル意識の高揚をはかることを目的とする。

②リサイクル推進協議会とは
「再生資源の利用の促進に関する法律(リサイクル法)」の制定に伴い、関係8省庁の支援のもと平成3年9月に設立し、リサイクル国民運動を展開しており、その事業の一環として日頃リサイクル事業に取り組んでいる関係者等を広く表彰している。現在の会員団体は108団体。当社は、会員団体である日本製薬団体連合会が推薦者となり、加盟医薬品企業の中から推薦を受けた。

お問合せ先

広報部広報課 担当:本多
 TEL 03-3221-0158 FAX 03-3221-3776
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