漢方製剤の生薬残さから生まれたリサイクル堆肥 「ツムランド」通信販売を開始
2003年05月01日
  • ニュースリリース

株式会社ツムラ(本社:東京、社長:風間八左衛門)は、漢方製剤の生薬残さから生まれたリサイクル堆肥「ツムランド」を、株式会社サカタのタネの通信販売を通じて、一般向けに販売を開始します。

これまでツムランドは三井物産アグロビジネス株式会社を通して、メロンやレタスなどの生産農家やJリーグで使用しているサッカー場等、ルートを限定して販売されていました。 一方、医療用漢方製剤の売上増に伴い生薬残さ量が増えていること、さらにはツムランド製造の外部委託化により生産増が可能となること等により、広く一般の方にもご利用いただける販路を模索してきました。その結果、種苗や園芸資材のトップ企業である株式会社サカタのタネ通信販売部の協力を得て、一般向けにカタログ販売することになりました。

ツムランドは、化学物質をいっさい加えない100%生薬残さの堆肥であり、自然環境への負荷低減につながる商品です。有機微生物、特に放線菌を多く含んでおり、土壌環境を改善し連作障害を軽減する働きがあります。用途をユーザー別に分けると、生産農家での使用が約8割、残りがサッカー場、ゴルフ場等となっています。 漢方薬の原料生薬は草根木皮など植物が中心です。大地から得られた生薬を、堆肥として再び土に戻すことは、循環型社会の実現につながるものと考え、当社では1993年からリサイクル堆肥の開発・生産の取り組みを開始し、1995年にツムランドとして商品化しました。 なお、生薬残さを堆肥化しているリサイクル事業は、2001年リサイクル推進協議会が実施するリサイクル推進功労者表彰において、厚生労働大臣賞を受賞しています。

製品概要

特長 土壌改善に有効な有機微生物の代表とされる放線菌が多く、連作障害を軽減する働きがあります。

発酵菌が多く含まれているため、自家製で堆肥をつくる際、発酵促進の種菌として最適です。
使用方法 菜園、花壇の育苗用土、鉢植用土など
使用量 全体の15~20%の割合になるように混合する
成分 チッソ2.2%、リン酸0.7%、カリ0.6%、pH 7~7.5
容量 1袋15kg
価格(税込み)
   (送料込み)
2袋1組: 5,800円
4袋1組:11,000円

「放線菌」とは
農作物の病害は糸状菌(カビ)によるものが多いとされていますが、放線菌は細胞膜がキチン質でできている糸状菌(リゾクトニア菌、フザリウム菌等)をエサとして増殖するので、病害予防に役立ちます。

お問合せ先

広報部広報課 担当:磐本
 TEL 03-3221-0158 FAX 03-3221-3776
 102-8422 東京都千代田区二番町12-7
 http://www.tsumura.co.jp