INTERVIEW #09

漢方の品質を
高め続け、
アメリカ上市への
道を切り開く。

漢方の品質を
高め続け、
アメリカ上市への
道を切り開く。

Profile

研究開発本部CMC開発研究所
CMC品質研究部 製品開発グループ
理工学研究科 有機化学専攻修了

  • # 研究(CMC)
  • # 2016年入社

入社理由

高校生の頃、大学薬学部のサマースクールに参加したことがきっかけで、「漢方に関わる仕事がしたい!」と思うようになりました。業界トップであるツムラは、ずっと第一志望の会社でした。進学先として薬学部も考えましたが、「漢方の研究開発に携わりたい」という思いが強く、理学部で化学を専攻することにしました。ツムラに入社してみたら、薬学部出身の方や薬剤師の資格を持つ方の他にも、農学部や理学部、工学部出身の方などが研究者として活躍されていて驚きました! ツムラの社員のバックグラウンドはさまざまです。

学生のみなさんには、「今の自分の学部ではツムラで活躍できないかもしれない」と諦めないでほしいです。むしろ漢方に興味を持っている方ならどなたでも挑戦してもらいたいです。さまざまな角度から、自分の経験や興味に沿ったチャレンジがしやすい会社だと思います。

現在の仕事内容

漢方の品質研究として、私はお客様が口にする薬の形になった「製剤」を研究対象としています。ミッションは、「漢方製剤の品質を均一化すること」です。漢方の原料は天然物なので、ただレシピ通りに作るだけでは、原料の産地などによって品質にばらつきが生まれてしまう可能性があります。どんな時も同じ品質の漢方製剤を流通させるため、製造時の品質ルールを定めています。

また、新製品の開発も行っています。新製品を開発する際に品質が不安定になる原因を洗い出し、一定の品質を保てるように工夫します。他社と共同開発したサプリメントの品質づくりにも携わりました。

年齢や経験の垣根なく、「なぜこの過程が必要なのか?」を話し合い、目的や目線を合わせながら研究を行なって。会社のビジョンを自分事として捉え、役割意識を持って日々の仕事に向き合えるのはツムラのいいところだと思います。

仕事で意識していること

患者様に安心して服用してもらう製品を提供するために「誠実さ」を大切にしています。以前、研修で知り合った医師にツムラの品質について尋ねてみたら、「ツムラは安心でしょ」とさらっと答えていただけました。それくらい「当たり前に良いもの」だと思われているからこそ、ツムラの信頼を維持し、より良いものへと改善していきたいです。決して簡単なことではありませんが、だからこそ面白いし、挑戦する価値があると思います。

クオリティの高い仕事を実現するために、ツムラは社員のワークライフバランスにも力を入れています。実際に私も育休から復帰したばかりです。周囲の理解が進んでいること、在宅勤務制度が整っていることなどから、妊娠中も出産した後も安心して働くことができています。ロールモデルとなる先輩も多いですし、制度を活用し3人のお子さんを育てながら管理職として活躍している先輩もいます。「プラチナくるみん認定※」を受けているツムラは、伊達じゃないです!

  • くるみん認定・・・厚生労働大臣が要件を満たした企業を「子育てサポート企業」として認定する制度。ツムラはより高い水準の「プラチナくるみん認定」を取得しています。

次なる挑戦

ツムラは漢方製剤(TU-100)の米国における医療用医薬品として承認取得・上市を目標を掲げており、私も目下、「アメリカ市場への上市」のために尽力しています。アメリカの規制当局(FDA)は、「西洋薬の品質」を基準としていますから、あらゆる有効性に対して「こういった科学的な根拠があって、このように効きます」と説明できなければ販売の承認が下りません。そこが、現代科学においても未解明な部分がある漢方製剤との大きな違いであり、アメリカ上市の壁でもあります。

「冷えの改善や病気の予防など、西洋薬では対処できない部分を補いたい。アメリカの患者様に、漢方の良さをもっと知ってもらいたい!」というのは、私の悲願であり、ツムラの悲願でもあります。漢方のアメリカ上市にお手本がいないのならば、ツムラが道を切り開かなければならない。それは業界トップ企業としての責務と言えるのではないでしょうか。今自分にできる精一杯の力でアメリカ上市を実現してみせます。