INTERVIEW #11

一朝一夕では
広まらない
根気強く、漢方の
情報提供を。

一朝一夕では
広まらない
根気強く、漢方の
情報提供を。

Profile

医薬営業本部 東京支店 中央営業所 医薬課
統合生命科学研究科修了

  • # MR
  • # 2022年入社

入社理由

MR職に絞って、就職活動をしていました。研究職も考えたのですが、研究をすること以上に、結果をいろいろな人に発信することの方にやりがいを覚えました。医薬品の情報提供をメインとするMR職が、私には合っていると感じたのです。

決め手は働く人の人柄でしょうか。会う方がとにかく優しく、柔らかい雰囲気をまとっていたんです。私自身も周りから穏やかだと言われることが多かったので、雰囲気も合っていると感じました。

MRの仕事は文系・理系関係なく、誰もが活躍できると思います。同期も文系出身者の方が多く、理系で大学院卒の私はめずらしい方です。でも、研究の経験が活かせるとも感じています。膨大な文献や論文の中から適切なものを探すにはコツがいりますし、私自身、文献を読むことは苦になりません。データを読み解き、分かりやすく説明することにも自信があります。それぞれが、自分らしさを活かせることが嬉しいです。

現在の仕事内容

私が担当するエリアは、東京の文京区です。あらゆる診療科のクリニックといくつかの病院を訪ねて、医師に漢方製剤の情報提供を行っています。西洋薬メーカーのMR職との違いは、薬そのものの特徴だけでなく、「東洋医学的なアプローチ」についても説明し、理解していただく必要があるところです。漢方薬は体質によって処方が異なるため、「処方をどう使い分けていただくか」について伝えることに、最初は苦戦しました。

でも、実際に紹介した漢方薬を処方していただけると、やりがいや楽しさを感じます。先日も、開業されたばかりの整形外科の先生に『柴苓湯』をご紹介し、手術後のむくみの解消に活用していただきました。病院にお勤めだった頃は漢方薬を処方したことがなかったそうですが、私の働きかけがきっかけで処方していただき、「効果が出ました!」という言葉をいただいた時はとても嬉しかったです。先生の選択肢を広げることで、患者様のQOL※の向上に貢献していきたいと思います。

※QOL:クオリティ・オブ・ライフ

仕事で意識していること

入社当初は「漢方薬」を勉強しなくてはと意気込んでいたのですが、漢方薬のお話をするだけでは先生の反応が良くありませんでした。先輩に相談したら、「西洋薬」についても勉強し「西洋医学と東洋医学の融合」を念頭において、情報提供することの大切さを学びました。

漢方薬に肯定的な先生もいらっしゃれば、否定的な先生もいらっしゃいます。肯定的な先生には、より深く漢方の活用事例や最新の情報をお伝えしていきます。自分で情報収集しつつ、時には詳しい先生に素直にお聞きして教えていただくことも大切にしています。一方、漢方薬に否定的な先生と向き合う時は、分厚い扉をこじ開けるような感覚があります。どんな切り口からアプローチしていくべきか、上司と考えてみたり、試行錯誤しています。ただ、東洋医学的なアプローチと漢方薬の魅力は、一朝一夕で伝わるものではないと感じました。だからこそ、何年も、何回も通い続けて、先生と信頼関係を築いていくところから始めています。

次なる挑戦

私たちツムラのMRだからこそできる情報提供もありますが、医師だからこそできる情報提供もあります。こうした観点から、「セミナーや講演会で講演いただける次世代を担う講師の育成」もMRとしては大事な仕事です。過去には、漢方薬に興味がなかったのに一度効果を実感したことで、今では講師としてセミナーに登壇してくださっている先生もいらっしゃるそうです。たとえば、コロナ後遺症による各種症状に漢方薬をお役立ていただく機会は多いですが、こうした情報をもっと広めるためには、講師となる先生方の力が必要です。担当エリアでも、自分が一から関わり幅広い領域で講演が出来る先生を育てていきたいと考えています。

ツムラのMRは診療科の縛りがなく、内科、婦人科、耳鼻科、整形外科など、様々な領域の先生方に対して情報提供することができます。診療科の垣根なく活動できることがツムラMRの面白さだと思います。全ての領域の疾患と薬の処方について学ぶのは大変ではありますが、文京区の一人でも多くの医師に、漢方薬を処方していただけるよう頑張ります!