INTERVIEW #16

人生をかけた仕事を
通して
生きていてよかった!
を実感しよう。

人生をかけた仕事を
通して
生きていてよかった!
を実感しよう。

Profile

生産本部(上海駐在)
応用化学専攻修了

  • # グローバル(中国)
  • # 2005年入社

入社理由

ツムラを選んだきっかけは、人との出会いです。就活中にたまたまツムラのMRの方々とキャンプに行く機会があったのですが、みなさん焚き火を囲みながら夜通し仕事について熱く語っていたんです。どこの企業とも違い、ツムラの人は会社に対して、漢方に対して、ものすごく愛情がある。人生をかけてやれる仕事があるのなら、ぜひ入社したい!と強く感じたことを記憶しています。

最初の2年間は品質管理課で、出荷前の漢方製剤の品質試験を担当しました。そのうち製造工程に興味を持つようになり、運良く品質保証課に異動することになりました。おかげで、製造工程から出荷前の試験まで、「ツムラの品質づくり」を一貫して学ぶことができました。また、2011年の東日本大震災で茨城工場が被災してしまったあとは、大規模な「製造工程の復旧プロジェクト」に参画しました。プロジェクト管理を学べたことも大きな経験となりました。

現在の仕事内容

私がいるのは、日本ツムラの100%子会社である上海津村製薬です。役職名は品質総監といって、日本ツムラに納品する原料の品質管理と品質保証の組織をまとめる仕事です。それだけでなく、上海津村の経営の一端も担っていますから、人員計画や予算計画を含む「事業計画立案」も大事な仕事です。さらに、中国市場向けの漢方製剤の開発と上市のプロジェクトリーダーでもあり、目まぐるしい毎日を過ごしています。

ずっと中国に行きたいと申告していたので、念願叶っての駐在でしたが、文化的な違いに戸惑うこともあります。言葉の解釈の違いもあって、こちらが意図した通りに伝わらないこともありました。けれど、外側から日本のツムラを客観視できるようになり、すごく良い経験をさせてもらったと思います。一つの会社に長くいるとドメスティックな常識に陥ってしまいますが、それがなくなりました。今はグローバルな視点で「市場が、社会が、ツムラに何を求めているか」を考えています。

仕事で意識していること

これまでは、自分で問題を解決することによろこびを感じていましたが、今はメンバーが問題を解決してくれることによろこびを感じますし、問題が起こらないような仕組みづくりに尽力しています。一人の力でできることは限られているため、メンバーの力を集結させて、得意分野と不得意分野を見極めて、組織として良い仕事ができた時は本当に嬉しいです。

先日、お客様である日本ツムラから「原料がいつもと違う」というご指摘をいただき、メンバーと一緒に調査を行ったのですが、若手の一人が「問題の根源」を探し当ててくれたのです。1年後には大変な品質欠陥につながっていたかもしれず、その子の成長を心強く思いました。50人のメンバーはすべて中国の方で言葉の壁もありますが、「みんなのために私にできることは何か?」を常に考えています。「お客様に向き合う姿勢とは?」「どんなものづくりをするべきか?」「今の仕事が将来のキャリアにどう繋がるのか?」など、一つひとつを丁寧に伝えていきたいですね。

次なる挑戦

短期的な目標は、上海津村に知識やノウハウといった「資産」を残し、「ビジネスの選択肢」を広げていくことです。今は日本ツムラが大きな取引先ですが、中国市場からも求められる会社に育てていきたいんです。第一歩は、中国市場への上市を実現させることでしょうね。これまでツムラのために働いてくれた中国の仲間たちに還元していきたいという想いもあります。130年続く日本ツムラと比べたら、上海津村は生まれて20年のまだまだ若い会社です。可能性を信じて突き進みます。

長期的な目標は、模索中です。私は入社してから「ここ」を目指してキャリアの山を登ってきたわけではありません。その時、その時、心が赴くままに歩いてきたのです。でも、ツムラに入ってよかったですし、生きている意味を感じられるから「生きていてよかった!」とさえ思わせてくれます。「10年後、20年後、100年後のツムラの未来」を考えることが、これからの私の挑戦といえるかもしれません。(取材当時)