安全性

医療機関や文献から製商品に関する安全性情報の収集・評価などの他、適正使用情報を発信し副作用リスク最小化に努めています。

業務内容

安全性に関わる業務としては、医療用漢方製剤を中心に、当社が発売する製商品の安全性を管理します。具体的には、医薬品医療機器等法などの法令を遵守した上で、医療機関や文献等から製商品の製造販売後における安全性情報を収集・評価し、厚生労働省等へ報告します。
また、漢方製剤の適正使用の推進を図るため、収集した安全性情報の他、使用実態調査や疫学調査、研究などを通じて、安全性に関するエビデンス(科学的根拠)の収集や評価、分析を行います。そこから得られた情報に基づいて、添付文書の改訂やWebサイト等を通じた適正使用情報の提供・発信を行い、患者さまへの副作用リスクを最小化するよう努めています。副作用のリスクを減らし、患者さまが安心して当社製商品を服用し、治療にお役立ていただけることが、私達のやりがいとなっています。

1日のスケジュール

  • 09:00

    出社

    メールチェックや副作用情報の申請状況を確認します。MRや医師等からシステムを通して、副作用症例情報が送られてきます。副作用の領域ごとに症例担当者に割り振りを行います。

  • 10:00

    副作用情報の入力・評価・調査依頼

    副作用症例情報をGVPデータベースに入力し、当社製品と副作用との因果関係を評価します。臨床検査値等、評価のための情報が不足している場合は、MR等に追加の調査を依頼します。

  • 12:00

    昼食

    同僚と近隣のお店でランチを食べたり、お弁当を買いに行きます。
    会社の近くに日替わりでフードトラックが出店しており、バリエーション豊富です!

  • 13:00

    副作用情報の申請状況を確認

    午前中に送られてきた副作用症例情報を確認します。重篤な副作用情報は、薬機法に従い、期限内に当局報告をする必要があるため、正確性とスピード感のある対応が求められます。

  • 14:00

    顧問医相談会(オンライン面談)

    臨床現場に従事している医師と、重篤な副作用症例についてディスカッションし、症例評価や調査のポイントについてご意見を伺います。最新の治療方法等、実際の医療現場に即した知識習得の場にもなっています。

  • 15:00

    文献スクリーニング

    論文や学会抄録、外国措置情報からも副作用情報を収集します。内容を読み込み、当社製品による副作用情報が記載されていないか点検します。

  • 16:00

    症例検討会・評価会議

    集まった副作用情報を分析し、安全確保措置(添付文書に副作用を追記する等)の必要性を検討します。会議では、発生傾向の変化や、当社製品との因果関係評価が論点になります。

  • 17:00

    情報発信用資材作成・データ更新対応

    副作用の早期発見や重症化防止にお役立ていただくことを目的に、当社医療関係者向けホームページに副作用情報を公開しています。漢方薬の特徴的な副作用の解説や、これまで集積してきた副作用情報を活用したグラフ等を掲載しています。

  • 17:45

    退社

部門責任者からのメッセージ

求めるスキルについて

患者さまを第一に考え、医薬品のリスク&ベネフィットのバランスを考えられる人財を求めています。スキルとしては、漢方製剤における安全性や有効性を多面的に理解できる能力や、収集した安全性データを的確かつ総合的に評価・分析できる能力が求められます。また、リスクの最小化に向けた安全対策の企画や立案を行う実行力、薬の適正使用に関する情報発信のためのデータマイニングや、資材を作成できる人財を期待しています。業務を理解する上で、薬剤師資格が生きる場面が多くあります。

キャリアプランについて

安全性の管理に携わる業務は、医薬品の安全性リスクをマネジメントする製薬メーカーにとって欠かせない役割の一つです。収集された個々の安全性情報を評価・報告する業務を通じて、薬機法の法令を遵守したGVP(Good Vigilance Practiceの略で、医薬品や医療機器などの製造販売後の安全管理に関する基準)の仕組みや漢方製剤を主とした製商品の安全性リスクを理解する力を養うことができます。安全性データを総合的に評価し、エビデンスを発信する業務では、調査等の企画力、データマイニング・資材コンテンツ作成発信能力などが養われます。想定されるキャリアとしては個々の安全性情報の収集・評価業務を担当する症例担当者として3~4年経験した後、安全性データの総合的な判断・情報発信業務の評価責任者を3~4年経験、最終的には医薬品の安全性リスクをマネジメントする総責任者である安全管理責任者になるキャリアなどが挙げられます。

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