生産(製造)

原料生薬の受け入れから、生薬の切裁、秤量・調合、エキス粉末、混合・造粒、包装表示などの生産工程に携わります。

業務内容

生産本部は、事業活動の上流から下流まで一貫的に管理しているサプライチェーンである「漢方バリューチェーン」の中で、「品質管理・製造管理」を担っています。その中で製造職は、漢方の品質をつくる重要な役割・職種です。製造所(工場)では原料生薬や、原資材の受け入れから始まり、生薬の切裁、秤量・調合、エキス粉末、混合・造粒、包装表示など、各工程※で数百を超える工程管理項目をクリアしたものだけが製品となります。これらの製品を製造する工場では、最新鋭のロボット技術とモノとデータを一元管理することで、高い品質を保つことに加え、省力化・省人化による人に優しい製造環境を実現しています。
私たちは、「生産本部ものづくりフィロソフィ」を根底に、患者さま一人ひとりを笑顔にするため、「思いやり品質」を志す、ものづくりを集団です。患者さまや、医療従事者の感謝の声から、私たちが製造した漢方薬のチカラを実感し「やりがい」を感じています。それこそが、私たちの原動力であり、100%以上のチカラを発揮することにつながっています。

1日のスケジュール

  • 08:30

    出社

    チームメンバーに、当日の生産する品目や人員配置(誰が何処で何を製造するのか)について説明します。当社は129処方もの薬を作っていますので、日々異なる製品を作っています。仕事の始まりは、チームのメンバー全員が生産する品目と人員配置を共有する事から始まります。

  • 9:00

    引き継ぎ

    前シフトの係長から引継ぎを受けます。ツムラの工場は24時間交代勤務を行っていますので、前シフトから引継ぎを受けます。ツムラの製造している医療用漢方製剤の原料は生薬ですので、安定生産をする為に調整を行うことがあります。引継ぎをしっかり行うことは、製品の品質に直結します。

  • 09:30

    前シフトの製造記録書照査

    前シフトで作成された製造記録書を照査します。製造記録書とは生産を行う際に作成するもので、設備の点検結果や工程検査(試験)の結果をまとめたものです。トレーサビリティとデータインテグリティの観点で、製造記録書が正しく記録されているか照査します。GMP(医薬品の製造管理及び品質管理の基準)やPIC/S(医薬品査察協定及び医薬品査察共同スキーム)といった国際的な医薬品のガイドラインで求められる内容になりますので、適正に照査します。

  • 12:00

    昼食

    社員食堂では、丼ものや麺類など、様々なメニューがあります。

  • 13:00

    製造指図書発行

    各ラインの製造指図書を発行します。ツムラでは全ての品目は製造指図書に基づいて製造が行われます。製造指図書には製造する品目の他に、製造する数量や条件などが記載されています。こちらも製品の品質に直結する大切な書類になりますので、慎重に発行します。多い日は1日に40枚程の製造指図書を発行します。

  • 16:00

    自シフトの製造記録書照査

    自分のシフトで作成された製造記録書を照査します。基本的には前述した内容と同じです。

  • 16:30

    引き継ぎ

    自シフトで起きた内容を次シフトの係長へ引き継ぎます。1日の終わりは引継ぎで終わります。情報を早く正確に伝えることが24時間交代勤務では求められます。

  • 17:15

    退社

部門責任者からのメッセージ

求めるスキルについて

医薬品の製造は、GMP(Good Manufacturing Practice) 「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準」に則り行われています。決められた手順通りに作業をするだけではなく、設備機器の「正常と異常」を判断することが非常に重要です。また、共に働く仲間と協力し合い対話を通じて、人と人のつながりを大切しています。常に患者さまの健康を願い、命に関わる仕事をしているという「自覚」を持つことが求められます。製造職に求められるスキルは、メンバーとの関係の質を高めるための「ヒューマンスキル」、問題意識と向上心を持ち業務改革へとつなげる「改善スキル」が挙げられます。その他、品質、安全や環境に関する法令やマネジメントシステムなどを事前に学んでおくことを推奨しています。

キャリアプランについて

製造職のキャリアプランは、一例として、担当者(オペレーター)→監督者→係長→課長→部長→工場長・本社部門長→生産本部長といったキャリアが想定されます。工場には製造部の他に品質管理部、施設管理部、総務管理部と4つの部があるため、キャリアプランの中で様々な職種を選択し挑戦することが可能です。また、工場の各部門は専門性が高いことから研究・開発部門、本社管理部門や海外事業所との業務連携が定常化しているため、人事交流も活発に行われています。将来的には、漢方薬の製造と品質のノウハウを身に付け、設備開発・更新、データ分析や、製剤開発に携わることができる他、経営に関わるなどの幅広いキャリアの実現も可能です。

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