研究(生薬品質)

生薬成分の安全性や保管安定性など、品質管理に関する研究を行い、原料となる生薬の品質の一貫性を支えています。

業務内容

漢方製剤の臨床効果を担保するには、科学的根拠に基づく正しい生薬の確保が必要不可欠です。生薬の品質を管理する生薬研究所では、漢方エキス原料となる生薬の生産連続性や品質の一貫性を支えるために、科学的根拠に基づく納入可否判断、保管安定性および生薬成分の安全性など、品質管理の根拠づけの研究をしています。
具体的には、異種基原を排除するための基原鑑定に加え、公定書や製造承認書上の生薬規格の適合性確認の他、多成分系である生薬の網羅的分析を行い、多変量解析による生薬全体の品質同等性を確認しています。併せて、優れた試験法の開発や、品質試験で用いる170種類を超える高純度な生薬成分標準物質の製造・供給も行っています。

1日のスケジュール

  • 09:00

    出社

    生薬の分析や植物の培養実験を行います。粉砕などの体力がいる作業もあるので、前日にきちんと睡眠をとっておくことが大事です。午前中は考える時間も作り、担当業務に関する情報収集や試験計画の立案、生薬の勉強も行います。

  • 12:00

    昼食

  • 13:00

    打合せ

    リフレッシュした後は、頭をフル回転させて打合せ。共に課題解決に取り組む皆さんと一緒に、業務の課題や問題点を洗い出していきます。一人では導くことが難しい解決策も、皆で取り組めば、これだ!という着想に繋がります。

  • 15:00

    デスクワーク

    実験データの取得と、データ解析は必ずセット。パソコンと向き合う時間が必要です。化合物情報と統計学の手法を活用して、データを見える化します。どのように結果をアウトプットしていくのか、打合せの内容も踏まえて資料を練っていきます。

  • 17:00

    翌日の準備

    1日を振り返り、翌日以降のスケジュールを調整します。出社後、すぐに実験に取り組めるように準備をします。

  • 17:45

    退社

部門責任者からのメッセージ

求めるスキルについて

当研究所では、植物分類学や生薬に関する専門知識だけでなく、生薬成分の性質を理解するための、有機化学や統計学に関する知識やスキルも必要不可欠ですが、入社時にこれらの知識やスキルを持ち合わせていなくても、入社後に学ぶ機会があります。私たちは自身の専門性を向上させながら、新たな分野の知識を貪欲に吸収する意欲の高い方を求めています。また、関係部署には中国拠点もあるため、国際感覚に優れ中国語に堪能な方は、さらに活躍できる環境が広がっています。

キャリアプランについて

当研究所は、安全な生薬の供給に取り組むため、異なる専門分野の研究者が協力して問題解決に取り組むことで、研究員それぞれの視野を広げています。そのため、大学や前職で学んだ専門知識に加え、幅広い知識と技能を活かして業務に取り組むことができます。また学位の取得や、学会発表にも積極的に参加するなど、最新の技術を追求し専門性を磨いている社員もいます。こうした取り組みを通じ、当社の生薬研究を担う有望な人財へと継続して成長することができます。

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インタビュー

INTERVIEW #06

この子も、あの子も活躍できるよう、生薬の可能性を研究したい。

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