生薬エキス混合物に 優れた「皮膚血流促進作用」「発毛作用」を確認
2004年01月01日
  • ニュースリリース

株式会社ツムラ(本社:東京、社長:風間八左衛門)では、生薬研究、品質工学の応用により、動物において優れた「皮膚血流促進作用」「発毛作用」をもつ生薬の組み合わせを確認しました。

当社は創業以来、漢方薬および生薬に対する研究を行い、様々なデータの蓄積を行ってきました。また、データ蓄積に加え、技術的な最適条件を効率よく求める品質工学を応用し、漢方薬の生薬配合理由の解明にも取り組んでいます。これらの研究ノウハウは、育毛剤の研究にも応用されています。

生薬研究では、これまで育毛剤に使用されてきたショウキョウチンキの含有成分である、ショーガオールの強力な皮膚血流促進作用や育毛作用を確認しました。さらに、製造法に当社独自の工夫を加えることにより、ショウキョウチンキに含まれるショーガオールの含有量を高めることにも成功しています。また、牡丹皮エキスによる発毛作用も確認し、両者を組み合わせることで、より育毛剤としての効果が高まることがわかりました。 そこで、ショウキョウチンキや牡丹皮エキスに加え、育毛剤に適した作用を確認している生薬エキスや添加剤について、品質工学的手法を用い4,000通りを超える組み合わせから、最適な組み合わせを発見しました。この生薬エキス混合物は、生薬のみの組み合わせであり、優れた「皮膚血流促進作用」および「発毛作用」をもっています。 以上の生薬配合研究の成果については、徳島大学医学部皮膚科、帝京大学医学部皮膚科との共同研究として、3月29日から大阪で開催される日本薬学会第124年会で発表の予定です。

現在当社では、これらの研究成果から新規育毛剤の製品化に着手しています。

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