株式会社ツムラ(本社:東京、社長:芳井順一)では、医療用漢方製剤の分包品のデザインを変更し、8月上旬から出荷を開始します。
近年、医療現場における調剤過誤による医療事故が社会問題となっています。その多くは、類似販売名や類似パッケージデザインによる取り違えが原因といわれています。既に、当社においては、行政の通知に則り、具体的な対応として、抗真菌剤アスタット液の容器ラベルに「目には入れないこと」という表示を入れ、点眼薬との区別を図っています。
このたび、医療用漢方製剤についても医療現場からの意見を参考にして、分包品のヒートシールのデザインを変更し、調剤過誤の防止と患者様のコンプライアンス向上を図ることといたしました。
主な変更点は、次の3点です。
1.処方番号の色を、抜き文字(銀色)から黒色に変更
2.処方名は、字体を明朝からゴシックに変更し、文字色をセピアから黒色に変更
3.一包あたりの用量の文字色を、帯色と同色から黒色に変更
これらの変更により、従来品と比較しヒートシール上の各文字・数字が確認しやすくなり、調剤過誤の防止と患者様のコンプライアンス向上につながるものと思われます。
今後も当社では、"自然と健康を科学する"という経営理念をもとに、医療用漢方製剤のトップメーカーとして、医師・薬剤師および服用される患者様の声に応えた製品開発を行い、国民医療の向上に貢献していきたいと考えています。