「日本生薬学会第70回年会」にて 結晶スポンジ法関連技術で「ポスター発表優秀発表賞」を受賞
2024年10月07日
  • お知らせ

 当社の社員が、9月15日から16日にかけて大阪府で行われた「日本生薬学会第70回年会」で発表を行い、「ポスター発表優秀発表賞」を受賞しました。今後、結晶スポンジ法の品質管理・研究への応用展開が期待されます。



演題名:
「結晶スポンジ抽出法を用いたTLC確認試験候補化合物の迅速同定法」

発表者:
小関雄太(株式会社ツムラ)

研究概要:
自己組織化の技術を応用し、小さな物質をとじ込めて構造を簡単に解析できる「結晶スポンジ法」は微量成分の化学構造を迅速かつ簡便に決定できる画期的な技術である。これを応用することにより、従来、難渋していた天然物構造決定のワークフローを大幅に短縮することに成功している。本分野の権威である東京大学藤田誠卓越教授の主催する社会連携講座 に、当社は2020年から参画し、技術導入を進めてきた。今回報告した結晶スポンジ抽出法は結晶スポンジとの親和性を確認できる手法であり、微量成分の構造決定をさらに効率化することが可能である。本発表ではTLC(薄層クロマトグラフィー)に限定して報告したが、高速液体クロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィーなどの各種分析にも応用可能である。