人生100年


人の人生は 100 歳をもって限界とする。
上寿は 100 歳、中寿は 80 歳、下寿は 60 歳である。 60 歳以上は長生きである。
世の中の人たちを見るに、下寿の 60 歳を超える人は少なく、50 歳以下で亡くなる短命な人が多い。
人生、70年、 古来(こらい)まれなり、と言われ、「 古稀(こき)」と呼ばれる。これは間違いではない。
益軒さんは江戸時代にあって、上寿を 100 歳と定め、すでに人生 100 年を見据えていた。
養生さえ怠らなければ、100 歳の上寿も可能と考えていた。
【原文】
「人の身は百年を以て期(ご)とす。上寿(じょうじゅ)は百歳、中寿は八十、下寿(げじゅ)は六十なり。六十以上は長生なり。世上の人を見るに、下寿をたもつ人すくなく、 五十以下短命なる人多し。人生七十古来(こらい)まれなり、といへるは、虚語(きょご)にあらず。」
(巻第 1 ・ 総論 上)