老いを想う

高齢になると人は元気のもとである気が少なくなる。
気を減らすようなことは避けねばならない。

まず、第 1 番目に、怒ってはならない。
憂いたり、悲しんだり、泣いたり、嘆いてはならない。
年老いたら、あまり感情の起伏の中に身を置かないよう益軒さんは注意を促している。


【原文】
「老いては気すくなし。気をへらす事をいむべし。 第一 いかるべからず。うれひ、かなしみ、なき、なげくべからず。」

(巻第 8 ・ 養老)