腎は五臓の本

腎は五臓の根本である。脾は滋養の源(みなもと)である。
それゆえ、人間の身体は脾腎を 本源(ほんげん)とする。

これは、草木に根や幹があるのと同じである。
脾腎の働きを保養し、強くしなければならない。
根本が強固ならば、 身体は健康である。

益軒さんは、五臓の根本である脾腎を強固にして身体を健康に保ってほしいと記している。


【原文】
「腎は五臓の本、脾は滋養の 源(みなもと)也。こゝを以(もって)、人身は脾腎を本源(ほんげん)とす。草木の根本あるが如し。保ち養(やしな)つて堅固にすべし。本固(もとかた)ければ身安 し。」

(巻第 4・慎色慾)