幸福の根本

養生を心がけず命を短くしたならば、天下四海(てんかしかい)(※世界中のこと)の富を得ても何の利益もない。
財産の山を目の前に積んでも何の役にも立たない。

それなので、道理に適った正しい道を歩み、長生きする人生ほど大きな幸せはないだろう。
長命は幸福の根本であると益軒さんは教えている。


【原文】
「命みじかければ、天下四海の富を得ても益なし。財(たから)の山を前につんでも用なし。然(しか)れば道にしたがひ身をたもちて、長命なるほど大なる福(さいわい)なし。」

(巻第1・総論・上)