好天の日
天気が良く穏やかな日は、庭園や田畑に出て散策し、また、高所に登って景色を眺め、心を自由に遊ばせて、憂鬱な気分を開放するのがよい。
時々、草木を愛めでて、観賞し気分を心地よくするのがよい。
しかし、老人は庭園や花木に必要以上に心を用い過ぎて、心労するようなことがあってはならない。
益軒さんは好天の日に自然に浸り気分を開放する、ほどほどの散歩をすすめている。
【原文】
「天気和暖(わだん)の日は、園圃(えんぼ)に出(いで)、高き所に上り、心をひろく遊ばしめ、欝滞(うつたい)を開くべし。時時草木を愛し、遊賞(ゆうしょう)せしめて、其意(こころ)を快(こころよ)くすべし。されども、老人みづからは、園囿(えんゆう)、花木に心を用ひ過して、心を労すべからず。」
(巻第8・養老)