医は仁術
医は仁術である。他人を思いやる仁愛(じんあい)の心を本(もと)として、人を救うことを志とすべきである。
自分の利益を図ることに志を置いてはならない。
医学は、天が産み育てた人間を救い、助ける、人々の生死に関係する術である。
医者は人々にとって司命(しめい)と言われる極めて重要な職分である。
益軒さんは、医仁術でなければらいと強調してる。
【原文】
「医は仁術なり。仁愛の心を本(もと)とし、人を救うを以(もって)、志とすべし。わが身の利養を専(もっぱら)に志すべからず。天地のうみそだて給へる人を、すくひたすけ、万民の生死をつかさどる術なれば、医を民の司命(しめい)と云い 、きはめて大事の職分なり。」
(巻第6・慎病)